留学・イギリス生活

【留学体験記】社会人からメルボルン大学修士課程で都市計画を学ぶ

今回はこの記事に興味を持って下さり、ありがとうございます。

私は私立大学の法学部を卒業後、新卒としてconsumer productsを取り扱う会社の営業と新規開拓を約6年間担当していました。

その後The University of MelbourneにてMaster of Urban Planning(都市計画学)を専攻しております。

この一文でお気づきだと思いますが、私はこれまで直接的に都市計画学に関わりがなかったにも関わらず、留学することができました。

なので、この記事で一番お伝えしたいことは、海外大学院の修士課程は学部時代の専門性と異なる分野であっても、学びたい動機を適切に伝えることができれば比較的受け入れてもらえやすいということです。

  • 社会人の時に海外大学院留学へ興味を持ったきっかけ
  • 入学までのストーリー
  • オンライン形式の授業について

の3つを主題としてお話させて頂きたいと思います。

社会人の時に学び直しを決意するまで

私は社会人になってから「海外」や「都市計画」というキーワードに興味を持ちだしました。

まず「海外」というキーワードの出会いは英会話スクールになります。

当時私が所属する部門は新卒の採用人数が少なかったことから、同期はもちろん、自分と歳の近い先輩がほぼいない勤務地に配属となったため、全く知り合いがいない環境で週休2日をどう活用するかを悩んでおりました。

そんなときに、ふと電車の広告をみて中学生の頃にくじけた英語をやり直してみようかな?

と軽い気持ちでGABA英会話スクールの日常英会話コースに通い出すことに。

GABAのマーケティング戦略にきれいにはまりました。

そこで、海外で育ったインストラクターの方々と楽しく会話することで「英語が嫌い」という認識を消すことができました。

また、日本の旅行代理店では取り扱っていない海外旅行に関する情報も教えてもらい、その情報をもとに1人で海外旅行にもいくようになりました。

これが私の「海外」との出会いです。

「都市計画」との出会いは仕事で新規開拓を担当していたときになります。

自然資産や地理的優位性を活かして観光業と別荘地需要をメインに地域経済を回すエリアを担当していたころ、「20代の転入が多いものの、30代の転出が多い」というその地域の課題に対し、自治体が行っていた政策が街コンでした。

もちろん、街コン自体は人生のパートナーを探すうえで有意義だとは思いますが、もっと根源からこの課題を考え直す必要があるのでは?と疑問を持つようになりました。

根源とは何なのかを自問自答した結果、辿りついたのが「都市計画」でした。

つまり、まちをどう捉え、ゾーニングを行い、予想される未来に対して準備していくのかを知りたいと考えるようになりました。

これが「都市計画」との出会いです。

その後、まちづくりに関わる会社に転職したいと思い、転職活動を行いましたが、自分の経歴で応募できる会社は限られており、なかなか満足いく結果にたどりつけませんでした。

そんな折に、仕事で読む必要があったLIFE SHIFT(https://book.toyokeizai.net/life-shift/)を読んだときに「学び直し」という選択肢を意識するようになり、「どうせなら海外で学んでみたい!」と思い、社会人から海外の大学院に留学する思考にシフトしました。

入学までのストーリー

海外の大学院に留学しようと思ったものの、情報を全く持ってなかった私は留学事業を手掛ける会社に数社問い合わせし、サポート内容や料金の鑑みた上で、大手の留学代理店が不定期で開催している説明会に参加して、国や大学の選定を行いました。

また大学選定の際にQS World University Rankingsをベースに上位校を割り出し、そこから各大学のHPに行ってコース内容を確認する手段をとっていました。

しかし、この方法だと一部の魅力的な大学や国が漏れてしまっていることに後々気づいたので、時間が許す限り幅広く探した方がいいと思います。

留学できる国や大学は自分が思っている以上にいっぱいあり、留学代理店が提供する大学や国が全てとは思わないで下さい。

少し前置きが長くなってしまいましたが、大学院を受験するために必要だったものは、

  • CV
  • Personal Statement
  • 推薦状(一部の大学は必要ありません。)
  • 英語スキルの証明(TOFELもしくはIELTS)

の4つでした。

幸い、オーストラリア国立大学を除くほとんどのオーストラリアの大学は恐らく受験時に英語スキルの証明は求められない傾向があります。

私の場合、英語スキルは後回しにして他の3つを用意して受験しました。

※英語スキルの証明は入学オファーを頂いてから1年で期限が切れてしまうことがあるので、証明を取れてから受験の流れの方が安全だとは思います。

またCVやPersonal Statementは留学代理店によって、無料ないし有料のサポートがついている場合があるので、その点も代理店選定の一つの軸として考慮するのもいいと思います。

私が利用したBEOの場合は無料と有料の両方でCV及びPersonal Statementに対するサポートを行っており(筆者利用時点)、私は文字数の兼ね合いで受験校によって内容を変更しないといけなかったので、有料のサポートを使用しました。

もしBEOを利用される場合、BEO自体のサポート方法は様々あり、内容によって金額もかなり変動するので、自分にはどんなサポートが必要なのか?あるいは不必要なのか?はしっかり考えてから選択されることをおすすめします。

そのサポートを使用し、複数校受験した中で他学部の授業も専攻できる等コース内容が充実していたメルボルン大学に進学することにしました。

英語スキルの証明ですが、私はIELTSにフォーカスして対策を行いました。

IELTS対策に関しては本サイトにかなり詳細に記載があるので、そちらをご参考にして下さい!

ちなみに私と光南さんとの出会いはIELTS対策の為に留学していたフィリピンの学校です。

恥ずかしながら私の実力不足のあり、自分が入学したい日にちまでにメルボルン大学が定めるIELTSの最低必要要件にあと一歩たどり着けなかったのですが、大学が提供している大学院準備コースに進学し、首の皮一枚繋がる結果となりました。

メルボルン大学が提供しているこのコース(http://www.hawthornenglish.edu.au/english-language-courses/umelbp/)は、大学の議論及び論文作成に必要なスキルを養うために設定されており、とても有意義なものとなっています。

しかし、このコースを受講して毎回出席をしていれば100%進学できるというものではなく、あくまでもテスト結果でシビアに判断されるので、IELTSの最低要件を満たす方が入学は確実だと思います。

結果的に、この準備コースで大学院が定める基準点以上の結果を修めることができ、大学院に入学できました。

以上が入学までのストーリーになります。

オンライン形式の授業について

先に結論をお話すると、学びの体験としてはとても貴重であり大学のサポートもかなり充実していますが、対面形式の授業の方が留学生にとっては恐らく有意義なものだと思います。

まず、授業の中身に関してですが、授業としては大きく‘Lecture’と‘Tutorial’に分かれており、専攻した科目ごとにこの2つが設けられております。

違いとしては、‘Lecture’は教授/招聘された方による講義をLive形式/事前録画で受講するスタイルで、前者の場合はZoomにて行われておりました。

(提出課題の例)

‘Tutorial’はTutor(指導教員)の進行によって、講義に沿った内容の演習や議論をZoomで行うものであり、通常Tutor1人に対し、生徒10~20名程度の小グループで構成されます。

科目ごとにばらつきはありますが、事前に課題を設けられるので、教わる時間よりも自己学習の時間の方が圧倒的に長く、たとえ成績に関係のない課題だとしても、怠ると授業についていきにくくなります。

英語を使った専門知識の学習に不慣れな私の場合は、1日たりともゆっくり休める日がなく必死にやっておりました。

通常時に行われる対面授業との違いとしては、オンラインの不便さを解消するために、教員が様々なSNSやアプリを駆使して、問い合わせしやすい環境を用意してくれているため、オンラインの方が話がしやすいそうです。

ですが、半期を終えて思うのが、授業が終わると急に英語を全く使う環境がなくなる不安と、文化の外質的な部分が分かっても内質的要素が体感できない悲しさです。

もちろん、大学もその点は危惧していて、創意工夫して様々な機会を用意してくれます(サポートは本当に手厚いと思います)。

ただ、やはり自分としては授業とは全く関係のない、その土地・場所で暮らすことを通じて知らない店へ行き、様々な景色を見ていろんな人と会話することで自分なりにその土地や場所を解釈することの重要性をより強く感じるようになりました。

授業内での生徒同士の議論でも、専攻分野もあってメルボルンの様々な市や特定の地域の話となることが多く、エビデンスを考慮しながら主観的にその場をどう感じたか?を言い合うことがありました。

Google Streetviewはじめ、今は素晴らしい技術がたくさんあり、疑似的にまちを歩くことはできますが、その場の空気を吸って通行人の会話が不意に耳に入ってきたりすることはありません。

(オンラインマテリアルを使った現地調査ツール)

それにZoomの授業が終わったとたんに英語を話したり聞いたりすることがなく、読み書きするばかりとなってしまうアンバランスさに不安を感じることが多々ありました。

なので、今回オンラインで留学するということを体験できたことは経験として非常に良かったと思っており、自分にとって色々な気づきを得ることができましたが、もし選択できるなら現地へ赴き対面形式で授業を受ける方が留学としてはいいのかな?と思いました

ただ、本当にこれは私見であり皆さんが持っているバックグラウンドやこれからのビジョンによってかなり変わってくると思うので、様々な方に相談してみることが一番だと思います。

コロナの影響もあって色んな海外留学生が状況の説明をオンラインでしてくれています。

私もそういったものに参加して、ほかの国の状況を聞いたりしています。

最後に長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございます。

また、つたない私の話を書く機会を下さりこの場にて改めて御礼申し上げます。