本記事では筆者のIELTS学習過程をご紹介し、勉強量の目安になるような情報を提供します。
Contents
実際のIELTSのスコアの経緯
最初の受験 -2017年12月-
筆者は2017年12月から2019年12月の2年間の間に12回IELTSを受験しました。(最近まで13回受けたと思っていましたが実は12回でした。)
初めて受けた時には過去問を1セット解いて問題形式を確認したような状態で、ほぼ丸腰で受験をしました。
「これからIELTSの対策をするので、素の英語力でどのくらい取れるのだろう」というのを知ることが目的でした。
名古屋の南山大学で受験をしましたが、3科目とスピーキングの待ち時間が長く、周りに休憩スペースもあまりなかったので、寒さが堪えたのを覚えています。
結果はオーバーオール5.5で、「まあこんなものか」というのが正直な感想でした。
これから長いIELTSとの戦いが待ち受けているとは、この時は知る由もありませんでした。
第一期 -2017年12月から2019年3月-

そこから1年近く経って、2018年11月から本格的に勉強を開始しました。
ここからをIELTSの対策期間としてカウントしています。
時期的には大学院の出願が終わり、結果を待っている状態でした。
初めからConditional offer狙いで、IELTSのスコアは入学までに出そうと思っていました(あまり勧められるやり方ではありません)。
まずは強制的に勉強する時間を確保するために、仙台市内の英会話スクールに申し込みをし、ネイティブのプライベートレッスンを週に2コマ(1コマ1時間)入れました。
レッスンの時間までにライティングをタスク1, タスク2共に解いて提出し、レッスン中にその解説を受けました。
ネイティブなので自然な言い回しの説明が豊富でしたが、三単現や時制といった自身のミスのパターンが決まっており、それらがなかなか減らないという問題もありました。
英会話スクールではcollinsの教科書を4科目分出され、それを自分のペースで解きました。
約2か月で4冊を終え、12月のテストでは早速リーディング・リスニングが6.5まで伸びました。
その後はスピーキングとライティングに焦点を当てて学習を進めましたが、スコアの伸びは微増。
その原因はバンドディスクリプターに沿った評価をしていなかった点にあります。
スピーキングとライティングでは全体で何点という直感的な算出がなされていたため、どこをどう改善して良いかわからず、随分空回りをしました。
また、復習の時間を十分に取れていませんでした。
新しいことを学んでも、時間が経つと忘れていくので、自分の中で知識がストックされていく感覚がつかめませんでした。
この時期は修士課程の研究に大部分のリソースを割いており、平日2時間できればまずまずという状態で推移していきました。
第二期 -2019年4月から2019年10月-
その後、プライベートな事情により実店舗のスクールからオンライン英会話と、オンライン添削サービスに切り替えました。
移動時間がなくなったので勉強時間が増えました。
また、月々の費用が半額程度に抑えられるという利点もありました。
この頃は平日は二時間程度、土日に3-4時間程度学習をし、リーディングやリスニングはかなり精度が上がって、7.0や8.0が出るようになってきました。
スピーキング・ライティングでは6.0や6.5に乗り始めました。
ただ、体感的にはもっと取れてもいいような気がしており、なぜ7.0にならないのかがよくわかっていませんでした。
原因は後述するように、「7.0の回答レベルがわかっていなかった」ということに尽きます。
モデルアンサーの分析とバンドディスクリプターに沿った評価を行うべきでした。
第三期 -2019年11月から2019年12月-
大学院を卒業し、フルタイムでIELTSの勉強ができるようになったので、1日14時間くらい勉強できるようになりました。
この時はもう後がないという気持ちで、自然とフル集中で勉強ができました。
スコアが取れなければ進学できない上、三月末に子供が生まれることがわかっていたため、ダラダラと勉強してはいられない状態になりました。
1月までにスコアが取れなければ就職することに決めていたので、全く疲れを感じることもなく、恐ろしいくらい集中できました。
11月末あたりから模試などでもコンスタントに目標点が取れるようになってきていたので、いけるのではないかという思いがじわじわと生まれてきました。
おかげで本番では落ち着いて問題を解くことができました。
それでも試験直後には「スコアが取れていてもおかしくないし、取れていなくてもおかしくない」という手応えだったので、出来を聞かれてもあまり自信はありませんでした。
12月の下旬の金曜日の夜、友人と食事をして家に帰り、一緒にスコアを見ました。
6.5という数字が見えて「ダメだった!?」と思いながらよくよく確認すると、なんとかギリギリで要求スコア(R: 6.5, L: 6.5, W: 7.0, S: 7.0)が取れており、「これでもうIELTSを受けなくていいんだ」と清々しい気持ちでいっぱいでした。
振り返ってみてこうするべきだったという点
ここからは自身の遠回りな勉強法を振り返って、「再び勉強するのであればここを直す」という点を挙げていきます。
最初から添削サービスを使う
最初は漠然とエッセイを書いて全体のスコアを出してもらっていたため、意識を集中すべきポイントが分からずにいました。
そのため、同じようなレベルのエッセイを無駄に生成していたように思います。
必ずバンドディスクリプターに沿った評価をしてもらって、その上で自分の必要な箇所を伸ばす訓練が必要です。
添削サービスを効率的に活用して、1つのエッセイの失敗を次のエッセイに活かすことを心がけましょう。
最初からある程度まとまった勉強時間の確保をする
序盤ではなかなかまとまった学習時間を取ることができませんでした。
最後のタイミングで時間の大量投下をしてみてわかったのですが、やはり一点突破が正解のようです。
知識のメンテナンスだけでも3,4時間の復習が必要ですし、エッセイを書いて内容を吟味するだけでも2時間くらい、添削結果の分析にも2時間程度かかります。
それらを出来るだけ早いサイクルで回して知識を定着させることが大切です。
特に普段研究をやっている大学院生には3時間の確保でさえなかなか難しいとは思いますが、トップスクールと呼ばれる大学では7.0などが要求されるので、その場合にはどうにかIELTSのためだけの時間を作る必要があるように思います。
解決法があるとすれば、M1の夏休みに2ヵ月くらい休みをもらって、そこでIELTSスクールにでも行って、集中的にスコアをあげるのが現実的です。
最初からモデルアンサーの分析をする
前半ではスピーキングやライティングの対策として、自分の回答を磨くことに重点を置いていましたが、実際のところ、目標スコアの回答との距離がよくわかっていませんでした。
後半に入って初めてモデルアンサーの分析をし始めました。
それによって、「このくらいできればいいんだ」というのが実感できたので、もっと早いうちからモデルアンサーの分析に取り組むことが大切です。
最初からPCでノートを管理する
かなり遅い時期まで紙にエッセイをかき、紙にメモを取っていました。
しかし、それらが見返されることはほとんどありませんでした。
ところが、「Apple製品ではメモに記録をすると自動で同期されるため管理が楽になる」と気づき、ある時から積極的にパソコンでメモを取るようになりました。
そのうち紙とペンを持ち歩かなくなり、IELTSのノートもwordファイルで一元管理するようになりました。
思いがけず、その習慣が学習効率の向上につながりました。
最大のメリットは復習しやすくなったことです。
具体的な使用法としては、スピーキングとライティングでそれぞれファイルを作り、それに添削でのポイントや新しく覚えたことを箇条書きで書き足していきました。
また、エッセイの添削は1題をを1つのファイルで管理していました。
修正履歴をONにして直してもらっていたので、そのファイルを見るだけで添削前と添削後の状態がわかるようになっていました。
最初からCBTを受験する
12回の受験の10回目までは紙のタイプのテストを受験していましたが、ライティングでいかに効率よく文章を書くかが重要であったこと、リーディング・リスニングの要求スコアが6.5とやや低いことを考慮し、11回目にCBTを受験しました。
これが大当たりで、ライティング・スピーキングで初めて6.5を獲得するに至りました。
今後はCBT一択と誓い、来たる12回目でなんとか目標スコアを取得しました。
ですが、必ずしも万人にCBTがおすすめというわけではありません。
スコアを見てわかるように、リーディングとリスニングは紙に慣れている状態でCBTを受けると、かなり解きずらいためスコアは下がります。
また、タイピングが苦手な方の場合にはライティングのスコアがどうなるかが予想ができません。
そのため、自分の目標点や現状を踏まえて選択することをおすすめします。
IELTS対策にはPlus One Pointがオススメ
これから初めてIELTSを受験する方や、一度受験したことがあるけど惨敗してしまったという方は、専門のスクールも視野に入れるべきです。
なぜなら、日本にはIELTSに関する情報が少ないから。
独学で勉強するには、情報量が少なく、正しい情報が得られない為、成果を出すのに時間が掛かります。
たとえば、海外の大学に進学するために、IELTSが必要な方は、大学受験の日にちもあるので、あまり時間を掛けていられませんよね。
時間を節約し、より確実に点数を取るためにも、プロに教えてもらうことが良いと言えるでしょう。
ですが、IELTSに特化したスクールというのは、あまり多くありません。
中には、TOEICや英検を教える傍らで、IELTSを教えているといったスクールもあります。
そんな中で、私がおすすめするスクールは「Plus One Point」

通常、IELTSやTOEICに特化したスクールというのは、会費が月に数十万円掛かりますが、Plus one pointでは、月に約65,000円からスタート出来ます。
また、他のスクールより料金が割安なのにも関わらず、講師全員がIELTSのハイスコア持ち。
IELTSに特化したスクールなので、ノウハウもバッチリです。
TOEICや英検のノウハウは、調べれば無数に出てきますが、IELTSの場合、多くは出てきません。
なので、正しいノウハウを手に入れるためにも、専門のスクールに通うことを視野に入れておいた方が良いのかもしれませんね。
今なら無料学習相談も受けられるので、ぜひ活用してみてください。

まとめ
本記事のポイントをおさらいします。
・大量の時間を投じて一点突破すべし
・バンドディスクリプターに照らした学習をすべし
・復習を繰り返せる仕組みを作るべし
IELTSで高得点を取るには時に長い努力を必要とします。
筆者のように長い時間頑張ることはおすすめしませんが、いつか雨は晴れると信じられる1例を示せるかと思い、一連のスコアを公開させていただきました。
皆さんの夢が叶うことを応援しています。