英語学習

これからはじめる! IELTSの問題形式や受験に関する基礎知識

いぬ
いぬ
IELTSって最近よく聞くけどなんなのさ。
あざらし
あざらし
世界で最も使われている英語の試験だよ。

正式にはInternational English Language Testing Systemといって、イギリスのケンブリッジ大学、ブリティッシュカウンシル、オーストラリアのIDPという組織が共同で運営しているんじゃ。

いぬ
いぬ
それは強そう…

でもなんでIELTSを受験する必要があるの?

あざらし
あざらし
欧米への移住や大学進学で必要なんじゃ。

日本での受験者数も年々増加しているんじゃぞ。

この記事ではこれからIELTSを受験する人に向けて、IELTSの基本的な特徴をご紹介します。

IELTSには2つの種類がある

IELTSには目的に合わせて2つのタイプがあります。

1つ目がアカデミックと呼ばれるもので、その名の通り学業に関連する内容が出題されます。

2つ目がジェネラルと呼ばれるもので、職場での英語使用を想定した問題が出題されます。

移住のためのビザ申請手続きや就職活動の際にはこちらを使用することが多いです。

IELTSの公式統計によると、2018年はアカデミックの受験者が全体の76%を占め、ジェネラルの受験者が全体の24%を構成しています。

全受験者の平均得点はリーディング6.2, リスニング6.1, ライティング5.5, スピーキング5.9, オーバーオール6.0とかなり高い値になっています。

問題形式

次に、IELTSではどのような問題が出題されるのかを確認します。

リーディングの問題形式

リーディングは試験時間60分で長文が3題出題されます。

長文1, 長文2は13問、長文3は14問の小問から構成されており、全体で40問に答えます。

長文の内容は新聞記事や書籍からの抜粋と思われるものが多く、レベルとしては非常にオーソドックスなものばかりです。

内容は多岐に渡り、科学系から人文社会学系まで広く出題されます。

小問は下記のような形式の問題が頻出です。

・穴埋め問題

・正しい単語を抜き出す問題

・段落の表題選び

・示された記述を含む段落を選ぶ問題

・正誤判定

・人物名と記述の照合問題

・示された記述に対応する文を選ぶ問題

本文のレベルも質問の難易度もそれほど難しくない試験ですが、最大の難所はタイムマネジメントです。

各長文を20分ずつで解くためには文章を何度も読み返す時間が無いので、いかに効率よく答えを拾っていくかがポイントになります。

リスニングの問題形式

リスニングは試験時間30分で4つの大問から構成されます。

リーディングと同様に合計40問の小問があり、各大問ごとに10問ずつです。

試験の内容は2, 3名の会話や1名のレクチャーを聞いて設問に回答します。

話す速度がある程度早いことや話者による言い直しが頻繁に起こることから、問題を解くためには正確なリスニング力が求められます

しかし、展開がパターン化されているのでそれらを把握するのが正答率をあげるための効率の良い方法です。

小問には下記のような問題が出題されます。

・パート1: 穴埋め(会話または電話)

・パート2: 選択肢から正しいものを選ぶ問題, 地図問題

・パート3: 選択肢から正しいものを選ぶ問題

・パート4: 穴埋め(レクチャー)

ライティングの問題形式

ライティングはタスク1とタスク2の2題からなり、「タスク1が全体の1/3の得点を占め、タスク2が全体の2/3の得点を占める」と言われています。

しかし、厳密にはこの表現法は誤解の元になると思います。その理由は後述します。

タスク1では図表が与えられ、その中に書かれていることを150語以上で記述します。

主観を交えることなく、分かりやすく記述することがポイントです。

タスク2では意見文が与えられ、それに対して立場を決めて250語以上で論述をします。

こちらは説得力の高い文章を書ける能力が求められます。

ライティングではバンドディスクリプターと呼ばれる評価基準が存在し、

・タスク達成度

・内容の一貫性

・語彙力

・文法の幅広さと正確性

の4つの採点項目の集計により評価されます。

タスク1、タスク2のそれぞれに対して各項目が1点刻みで0から9.0で採点され、その平均を求めます。

各技能は0.5刻みでスコアが出るため、もし半端な数値になった場合には繰り下げを行います。

例えば、

タスク達成度: 7.0

内容の一貫性: 7.0

語彙力: 7.0

文法の幅広さと正確性: 6.0

の場合、平均は6.75となり6.5に繰り下げになります。

 

さらにタスク1, 2のそれぞれのスコアを用いて、換算表によりライティングセクションのスコアを求めます。

冒頭で「タスク1とタスク2がそれぞれ1/3と2/3のウエイトを占める訳ではない」といったのは上記のように2つのスコアの組み合わせで全体のスコアを求めるためです。

例えばライティングの目標スコアが7.0の場合、タスク2で7.0を取ることがマストであり、あとはタスク2で6.0程度取れば良いと分かります。

このようなルールを知ることで準備にかける時間を効率的に使うことができるようになります。

ライティングでは圧倒的にタスク2が重要なのでしっかりと対策をしましょう。

スピーキングの問題形式

スピーキングは実際に面接官と15分程度の口頭試問を行います。

試験官は基本的にはネイティブスピーカーで、フィリピンでのみ試験を通過した現地の方が試験官を行なっているという話を聞きました。

日本で受ける場合にはほぼ間違いなくネイティブスピーカーです。

試験は3つのパートからなります。

 

パート1では

「休日は何をして過ごすのが好きですか?」

「大学ではどんなことを学んでいますか?」

のような受験者に関する基本的なことを12問聞かれます。

2,3 文で簡単に答えれば問題ありません。

 

パート2は2分間のスピーチです。

まず試験官から質問の書かれたカードを渡され、1分間で話す内容を準備します。

この時筆記用具を一緒に渡されるので、メモを取ることが可能です。

その後、2分間を目安に話し続けます。

もし時間が余った場合には試験官から1,2問関連する質問がなされることがあります。

 

パート3はパート2のトピックに関する一般的な質問がなされます。

例えばパート2で

「あなたの街の公園について話してください」

というお題が出た場合、パート3では

「都市における公園の役割は重要ですか?」

「環境問題に政府は率先して取り組むべきですか?」

などのような質問が5~6題出されます。

パート3ではある程度複雑な内容を扱うため、英語の能力をアピールするチャンスでもあります。

返答の目安としては5, 6文話せば十分です。

 

スピーキングは下記の4つの採点項目により評価されます。

・流暢さと内容の一貫性

・語彙力

・文法の幅広さと正確さ

・発音

ライティングの集計と同様に、平均を取って小数点以下は繰り下げらたものがスピーキングセクションのスコアになります。

科目別対策のしやすさ

次にIELTSの対策を始めたての方に向けて、各科目の対策の難易度を紹介します。

前提として、高校レベルの基礎ができている状態と仮定します。

リーディング ☆☆☆☆☆

リーディングは最もとっかかりやすい科目と言えるでしょう。

確実に正解があるものなので、パッセージの内容を正しく理解し、質問に合う選択肢を選んでいけば良いので独学に向いています

基礎ができている場合、IELTSの問題形式に慣れるだけで6.0や6.5まではすぐに到達できるという方もたくさんいらっしゃいました。

リスニング ☆☆☆☆

リスニングも同様の理由で取り組みやすい科目です。

回答をした後でスクリプトをみて、「なぜこの回答が正解なのか」を説明できるようにしていけば良いでしょう。

速さに慣れるまでに時間がかかる点と、IELTSの問題形式の音源が限られているという点でリーディング対策よりは不便かもしれません。

ライティング ☆☆☆

ライティングは自分の書いた文章が評価基準と照らしてどのくらいの出来なのかを知ることが重要です。

また、ミスを適切に補正できて初めてスコアが上昇します。

それらを行うためにはプロによるフィードバックは欠かすことができません

オンラインサービス等でも便利なものがあるので、そういったものを活用して対策を進めていく必要があります。

スピーキング ☆☆

スピーキングも他者からのコメントをもらうことで上達スピードが上がるので、オンライン英会話などを活用しましょう。

一番慣れが必要な科目のため、できる限り毎日英語を話す環境を作ることが大切です。

「ひとり言を英語で行う」などの方法で高得点を獲得した友人が何名もいますが、誰にでもできる方法ではないので、スピーキングの取り組みやすさは星2つとしました。

受験形式

IELTSには2つの受験方法があります。

ペーパーテスト

英検から申し込みを行うと、リーディング、リスニング、ライティングを紙の冊子を使って解くタイプの受験ができます。

ペーパーテストの利点は以下の通りです。

・各教科の間に試験用紙の回収・配布の時間が10分程度あるので休憩できる

・紙に直接書き込めるので解きやすい

CBT(Computer Based Test)

British CouncilやIDPから申し込みを行うと、パソコンを使って解くタイプの受験ができます。

CBTの利点は以下の通りです。

・コピー&ペースト機能が付いているため、単語の写し間違いを防げる

・リスニングでヘッドフォンを使えるので鮮明に聞こえる

・ライティングで編集が容易

・ライティングで文字数が自動カウントされるので指定語数以下になることを避けられる

・試験開始が2時からなので、9時開始の紙のタイプより時間に余裕が持てる

・スピーキングの時間が選べる

・試験結果が5~7日で届く(紙は2週間)

・受験日がたくさんある

筆者は過去に13回IELTSを受験し、11回目までは紙で受験していましたが、途中でCBTが選択できることに気づいて完全に切り替えました。

リーディング、リスニングは紙の方が解きやすく、実際にも高得点が出ていました。

しかし、ライティングで7.0を取る必要があったため、オーバーオールでの多少のダウンは気にせず、CBTで2度受験して目標スコアを取ることに成功しました。

受験料

2019年12月現在の日本での受験料は¥25,380でした。

すごく高いですよね…

驚くべきことに、受験する国によって受験料が異なります。

フィリピンでは¥20,000程度で受験が可能です。

開催頻度

IELTSは複数の団体が運営業務を担っています。

日本では英検、British Council、IDPで受験することができます。

紙の場合は全国の主要都市で開かれていますが、頻度はまちまちです。

東京では2週間に1回ほど開催される一方、仙台では年に2回しか機会がなく会場も小さいため、すぐに満席になっていました。

CBTではBritish Councilの場合、週に4日ほど候補日があり、空きがあれば試験の3日前まで申し込みが可能です。

会場のキャパシティは非常に小さく、紙の場合は一度に数百人が受験する一方、British Councilの場合一度に6名が受験できるようになっています。

一般的な受験スケジュール

上述のようにペーパーテストとCBTでは試験スケジュールが異なります。

ペーパーテストの場合

午前中にライティング、リスニング、リーディングの順に試験を受けます。

1 Dayの場合は午後にスピーキングが割り当てられます。

2 Dayの場合は翌日にスピーキングを行います。

スピーキングの時間は受験票に記載されているため、前もって知ることができます。

CBTの場合

午前中にスピーキングを行い、14時から残りの3技能を受験します。

必要な勉強時間

「IELTSのスコアをあげるのにどのくらい必要ですか?」

こういった質問をよく受けます。

一説には「1技能を0.5あげるのに約200時間必要」という目安もありますが、

筆者の意見としては「元のスコアによる」としか言えません。

筆者はIELTSの対策を始めた時点でオーバーオール5.5でしたが、その後1ヵ月(約60)時間勉強しただけでリーディングとリスニングが1.0ずつ伸び、オーバーオール6.0になりました。

一方で、オーバーオール6.5を達成してから7.0までは非常に時間がかかり、600時間程度の勉強が必要でした。

これはIELTSの試験で求められる力が「基本的な英語能力+IELTSに特化した解法のマスター」という2つの因子に分けられるからです。

基本的な英語能力がある状態で短期間でIELTSの解き方に慣れると一気に点が上がりますが、それ以上のスコアを求めるとより時間をかけて「英語力」の方を上げていく必要があります。

あくまでも目安ですが、複数のIELTS講師の意見を総合すると

「2ヵ月間フルタイムで勉強して、オーバーオール0.5上がればまずまず」

ということでした。

IELTS対策にはPlus One Pointがオススメ

これから初めてIELTSを受験する方や、一度受験したことがあるけど惨敗してしまったという方は、専門のスクールも視野に入れるべきです。

なぜなら、日本にはIELTSに関する情報が少ないから。

独学で勉強するには、情報量が少なく、正しい情報が得られない為、成果を出すのに時間が掛かります。

たとえば、海外の大学に進学するために、IELTSが必要な方は、大学受験の日にちもあるので、あまり時間を掛けていられませんよね。

時間を節約し、より確実に点数を取るためにも、プロに教えてもらうことが良いと言えるでしょう。

ですが、IELTSに特化したスクールというのは、あまり多くありません。

中には、TOEICや英検を教える傍らで、IELTSを教えているといったスクールもあります。

そんな中で、私がおすすめするスクールは「Plus One Point」 通常、IELTSやTOEICに特化したスクールというのは、会費が月に数十万円掛かりますが、Plus one pointでは、月に約65,000円からスタート出来ます。

また、他のスクールより料金が割安なのにも関わらず、講師全員がIELTSのハイスコア持ち。

IELTSに特化したスクールなので、ノウハウもバッチリです。

TOEICや英検のノウハウは、調べれば無数に出てきますが、IELTSの場合、多くは出てきません。

なので、正しいノウハウを手に入れるためにも、専門のスクールに通うことを視野に入れておいた方が良いのかもしれませんね。

今なら無料学習相談も受けられるので、ぜひ活用してみてください。

まとめ

この記事の内容をおさらいします。

IELTS受験の基礎知識

・IELTSは試験科目ごとにパターンが決まっている

・IELTSの受験料は高価!

・ペーパーテストとCBTが選べるが、CBTの方がメリットが多い

・スコアをあげるのに必要な時間は現在の点によるが、勉強を始めたてなら形式に慣れることですぐに伸びる可能性もある

これらの情報を参考に、皆さんがIELTSで目標点を取れることを願っています。