この記事ではIELTSスピーキングのパート2に焦点をあて、2分間話が途切れずにスラスラと話続けられるようになるために効果的な対策法を紹介します。
筆者はこの学習法を実践することによりスピーキングのスコアを5.5から7.0まで伸ばすことに成功しました。
Contents
IELTSスピーキング攻略のための基本的な学習法
スピーキングセクションをどのように対策すべきかはこちらの記事で紹介していますのでご覧ください。

スピーキングパート2で行うべき5つのポイント
IELTSスピーキングパート2は最も長く話す必要があるので、最も受験者の英語力が反映されるパートです。
しかし、パート2も戦略を立てて試験に臨むことで高いスコアを得ることができます。
ここからはパート2に特化して、どのように解くと良いかを解説します。
箇条書きの質問内容にこだわらない
IELTSスピーキングパート2ではトピックカードとメモ用紙、えんぴつが手渡されます。
トピックカードには「Descrive ~」から始まる質問と、「You should say ~」から始まるカバーすべき事柄が書かれています。
1分間の思考時間が与えられたのち、2分間で話すことを求められます。
多くの受験者は「You should say~」の質問の準備にほとんどの時間を使ってしまいますが、実はこの内容は答えても答えなくてもどちらでもいいのです。
なぜならば、試験官は「箇条書きの質問に沿った回答をしているか」をチェックしているのではなく、スピーキングの内容だけを聞いて、高い英語力で論理だった回答ができているかを評価しているからです。
箇条書きの項目はテーマに関する5W1Hを元に作られているため、「それに答えることで話が展開しやすい」というガイドとして機能しています。
順番を入れ替えて答えてもOKですし、答えなくても特にスコアには影響はありません。
したがって、与えられる1分間の準備時間の間には、箇条書きの内容に回答することに意識を割くのをやめ、2分間の全体の流れを考えるようにしましょう。
展開が分かるように単語で書き出す
パート2は次の3段落の構成にすると話が展開しやすいです。
・導入
・出来事の描写
・そこから学んだこと
導入は「I would like to talk about ~」や「There are several ~ that I could talk about. 」などを使うことができます。
出来事の描写では1分~1分20秒を目安に、トピックで聞かれていることについて答えます。
ここではできる限り詳細に話を展開します。
最後の段落では、その出来事を受けて自分がどう変わったかについて話します。
例えば、旅行に関する話をした場合
「この出来事が私の海外に対する興味を引き立てました。翌年には△△を訪れ、さらなる文化交流をしました。そのおかげで文化や生活様式の違いに寛容になり、日本を訪れる様々な国籍の人々に適切なおもてなしができるようになりました。」
のように、トピックの内容が与えた影響を描写することで前段落で話した内容をさらに発展させることができます。
この展開を行う上では2段落目、3段落目に何を話すかをメモしておく必要があります。
1分間の考えタイムの間に時系列に沿ったワードを書き出しておくと、話を組み立てる手助けになるでしょう。
様々な文構造を使う
主語が「I」ばかりだと文構造が似たものが頻出し、表現力に乏しい印象を与えてしまいます。
そこで以下の文構造も意図的に織り交ぜるように意識しましょう。
・無生物主語
・There is ~
・If ~,
・前置詞句, SV
・接続詞, SV
Q&Aストックから使えるテーマを選ぶ
トピックカードをみて瞬時にアイディアを思いつき、1分間で展開を構成するのは容易ではありません。
ましてや本番環境で初めて思いついたテーマで話すのはリスクが高く、高い受験料を払って受けるIELTSでそのような一発勝負に出るのはもったいないです。
そこでおすすめなのは事前にQ&A集を作成しておき、その中からトピックカードの答えとして相応しいものを選んで話すことです。
IELTSの場合はトピックの範囲が限られていることや、複数のトピックで同一のネタが使えることから、この対策が有効と考えられています。
筆者の場合はパート2とパート3だけで200題以上準備していました。
この対策ではQ&A集の質が実際に話す文章のレベルに直結するため、よく表現を調べながら作成する必要があります。
また、ネイティブに聞いてもらって、不自然な箇所を直したり、よりハイレベルな語彙に置き換えてもらうようにしていました。
情報4割・心情6割
IELTSスピーキングでは聞かれたことに正しく答えようとするあまり、「情報を伝えることにフォーカス」してしまい、「英語のスピーキング力を示す」という本来の目的が果たせていないことが多々あります。
重要なのはコンテンツではないため、情報は最低限の詳しさがあれば問題ありません。
情報以上に心情を伝えることを意識しましょう。
「嬉しかった」「悲しかった」「私はこう感じた」ということを伝えようとすると、ストーリーの枝葉が取り除かれ、幹の部分をきちんと表現できるようになります。
また、主観的な意見がきちんと伝えられると、自然とコミュニケーションも上手くいくようになります。
IELTS対策にはPlus One Pointがオススメ
これから初めてIELTSを受験する方や、一度受験したことがあるけど惨敗してしまったという方は、専門のスクールも視野に入れるべきです。
なぜなら、日本にはIELTSに関する情報が少ないから。
独学で勉強するには、情報量が少なく、正しい情報が得られない為、成果を出すのに時間が掛かります。
たとえば、海外の大学に進学するために、IELTSが必要な方は、大学受験の日にちもあるので、あまり時間を掛けていられませんよね。
時間を節約し、より確実に点数を取るためにも、プロに教えてもらうことが良いと言えるでしょう。
ですが、IELTSに特化したスクールというのは、あまり多くありません。
中には、TOEICや英検を教える傍らで、IELTSを教えているといったスクールもあります。
そんな中で、私がおすすめするスクールは「Plus One Point」

通常、IELTSやTOEICに特化したスクールというのは、会費が月に数十万円掛かりますが、Plus one pointでは、月に約65,000円からスタート出来ます。
また、他のスクールより料金が割安なのにも関わらず、講師全員がIELTSのハイスコア持ち。
IELTSに特化したスクールなので、ノウハウもバッチリです。
TOEICや英検のノウハウは、調べれば無数に出てきますが、IELTSの場合、多くは出てきません。
なので、正しいノウハウを手に入れるためにも、専門のスクールに通うことを視野に入れておいた方が良いのかもしれませんね。
今なら無料学習相談も受けられるので、ぜひ活用してみてください。

まとめ
本記事で紹介した対策法をおさらいします。
・1にも2にも事前の練習(Q&A集を作って覚える)
・文構造にバリエーションを持たせるために、主語の選択を意識
・情報ベースではなく、心情ベースで話す
スピーキングパート2を苦手とする受験者は多いですが、他のパートと同様に事前の対策をしっかりと行うことにより、再現性良く高得点を取ることができます。
まずは問題の種類を知るために、過去問に目を通すのも有効でしょう。
“敵を知り己を知れば百戦殆うからず”
ということですね。