「IELTSのスコアが取れそうにない」
「条件付き合格をもらったけど、スコアが取れてないから入学を延期しようかな」
「スコアが取れないから出願さえためらっている」
このような方から多くの相談を受けます。
しかし、結論としてスコアがなくても留学できるケースは往々にあります。
なぜなら、特に大学院入学において英語力そのものよりも、専門性の高い人材を取りたいという事情があるからです。
この記事ではスコアが取れなかった場合にも、入学できる可能性を広げるための方法をご紹介します。
IELTSのスコア達成は難しい
IELTSは英語能力の4技能がバランス良く試される実用的なテストなので、
日本の受験勉強で求められる技能とはやや異なります。
そのため、日本人はリーディングやリスニングでは点が取りやすいが、
スピーキングやライティングが弱いという特徴があります。
しかし、大学院のコースによってはディベートを重視するため、スピーキングの要件が高いケースなどもあります。
そのため、日本人の学習歴を考慮すると、Overallで目標点を取ることはそこまで難しくないが、スピーキング・ライティングでの要件達成が難しい場合が多いです。
私の例では、Overall 7.0に加え、スピーキング・ライティングでそれぞれ7.0が求められたため、取得に非常に苦労しました。
結果的に13回受けてなんとか達成しましたが、最後の最後まで取れるかどうか分からずに不安でした。
その時の状況は別の記事にまとめているので参考にしてください。

スコアが届かなくても留学できる場合がある
しかし、スコアが取れなくても入学が認められることも多々あります。
例えば、要件に満たない場合に「Presessionalコース」へ入学することで、スコアが取れたのと同じ扱いにするというケースがあります。
これはケンブリッジやオックスフォードといった、いわゆる「トップ大学]
でも行われています。
Presessionalコースは通常の入学時期(10月)よりも2, 3ヶ月前から現地に滞在し、英語のクラスを受講します。
また、ケンブリッジ大学にはIn-sessionalコースというものもあり、こちらでは入学後に、週に2, 3時間の英語の授業を1年間受けることで、スコアを満たしたと見なされます。
いずれのコースにも費用は別途かかりますが、ケンブリッジのIn-sessionalコースは£400程度なので、IELTSをがむしゃらに受けるよりも、早めに交渉をして、In-sessionalコース扱いにしてもらうのが良いケースもあります。
交渉の例
PresessionaコースやIn-sessionalコースの詳細は、出願前には手に入れることが難しいのが実情です。
というのも、大学としてはなるべく正規のスコアを取ってきて欲しいので、最初から代替案を当てにはして欲しくないという狙いがあるからだと思われます。
そこで、まずは出願をして、条件付き合格を得る必要があります。
条件付き合格を得た後、大学のAdmission officeに「目標には到達していないが、かなり近い点まで取れている。入学後の研究の予備調査のために時間を使いたいので、PresessionalコースやIn-sessionalコースがあるかどうかを教えて欲しい」と伝えればOKです。
次にPresessionalコースへの移行が認められたケースをいくつかご紹介します。
- TOEFL79点が必要なところ、77点で合格
- IELTSのスコアでOverallは満たしており、1技能で目標点を超えられなかったケース
- Speaking 7.0, Writing 7.0が必要なところ、ある受験回ではSpeaking 6.5, Writing 7.0を取得し、別の受験回ではSpeaking 7,0, Writing 6,5を取得したケース
これらの場合でも交渉によって合格されているので、「スコアが取れなかった」と諦めることなく、一度は大学に相談してみましょう。
それでも早めに対策した方がいい
それでもPresessionalコースかどうかはケースバイケースなので、早めにIELTSの対策をして、目標スコアを取っておくに越したことはありません。
IELTS対策で最も信頼できるオンラインプログラムは「Plus One Point」です。
IELTSのことを熟知した先生から、日本語で授業を受けられる数少ないプログラムなので、ぜひ活用してみてください。

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