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英語できないけど海外の大学へ入れる?留学の種類や学費について解説

いぬ
いぬ
留学をしたいけど英語力には自信がない。こんな状態でも留学はできるの?

そのような疑問にお答えします。

この記事を読むことで「留学には5つの種類があること」と「それぞれの入学に必要な英語力や費用がどの程度であるか」が分かります。

英語力が無い状態でも海外留学できる?

結論から先に言えば、英語力が高くなくても海外留学は可能です。

ただし、あくまでも”制度としては入学できる”という意味合いなので、留学先で様々な経験を積むためには、英語でスムーズにコミュニケーションが取れた方が良いことはいうまでもありません。

筆者は学部3年生の時にアメリカの大学に交換留学しました。

交換留学の要件になる語学基準を満たしていたものの、現地の学生の高速の会話に全くついていくことができず、最初の数ヶ月は非常に心細い思いをしました。

そんな状況を避けるためにも、語学スキルは留学前にできる限り伸ばしておくことをオススメします。

留学の種類と必要な英語力

留学には大きく分けて5つの形態があり、留学期間や求められる語学レベルが異なります。

1. 語学留学

語学留学では語学学校に数週間から数ヶ月間留学することが一般的です。

英語力を伸ばすことを目的としているため、基本的には英語のクラスを受講します。

事前の語学レベルを問わないケースがほとんどなので、最も手軽に始められる留学と言われています。

2. 交換留学

交換留学は日本の大学に在籍している学生が、その大学と提携を結んでいる海外の大学に派遣される制度です。

最大のメリットは「学籍が日本の大学に残っているため、留学先の大学の授業料などを支払う必要がない」ことです。

在籍している大学によって提携校の数や競争率が大きく異なるため、自分の大学の派遣先がどのくらいあるのかを調べておくことが大切です。

大学ごとに語学基準を課す場合がほとんどであり、一般的にはTOEFL60-80, IELTS5.5-6.5が求められます。

私が交換留学を経験した経緯などはこちらにまとめています。

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3. 研究留学

研究留学も日本の大学に籍を置いたまま、研究の遂行のために他大学に留学します。

目的が研究のため、学生ではなくvisiting scholarという立場になることが多いです。

また、留学先の授業を受けるかどうかも人によって変わりますが、研究に専念する人の方が多い印象です。

こちらは語学基準を課されない場合がほとんどです。

4. 学部の正規留学

正規留学とは現地の学生と同じように大学入試を突破し、その大学の学生になることをさします。

非英語圏からの進学の場合は英語力の証明が必要な場合が多く、TOEFL60点程度を課す大学が多いです。

英語力に加え、標準テストと呼ばれる試験(日本でいうセンター試験)によって他の科目の習熟度も評価されます。

事前の準備が多いので日本の教育課程で高校まで過ごし、アメリカの大学入試を受けてアメリカの大学に進学するというのはまだまだ一般的ではありません。

別の進学方法として、一度現地のコミュニティカレッジ(2年制の短大のような機関)へ進学し、三年次編入を経て4年制大学に入学することが考えられます。

コミュニティカレッジの入学には標準テストの受験が不要な場合も多いので、日本の高校のようなシステムの違う環境からアメリカの大学へ入るうえで、準備にあまり時間をかける必要がないという利点があります。

5. 大学院の正規留学

大学院入試では学部入試と評価されるポイントが異なります。

学部入試では標準試験のスコアなどの基礎学力が重視される一方、大学院では研究能力が求められるため、論文発表の有無や研究歴が重要になってきます。

即戦力として研究の第一線で活躍することが求められているため、高い英語力が必要とされています。大学にもよりますが、TOEFL90-110またはIELTS6.5-7.0程度を足切りとする大学が多いです。

【求められる英語力のまとめ】

語学留学: 英語力は問われない

交換留学: TOETF60点, IELTS6.0点程度の英語力が必要

研究留学: 英語力は問われない

学部の正規留学: TOELF60点, IELTS6.0点程度の英語力が必要

大学院の正規留学: TOEFL90-110点, IELTS6.5-7.0点

必要な学費

留学の種類によってかかる学費も大きく異なります。

種類別に見ていきましょう。

1. 語学留学

語学学校の学費は留学先がアジアか北米・欧州かによって大きく異なります。

語学留学に人気のフィリピンでは学費と生活費を合わせて15万円/月程度での留学することができます。

一方、北米・欧州では学費と生活費を合わせて20-25万円/月が1つの目安となります。

語学留学に必要な費用

アジア: 180万円/年

北米・欧州: 240-300万円/年

2. 交換留学

交換留学の場合は大学間での取り決めにより留学先の大学での授業料が不徴収になります(一部例外もあるので事前に所属大学に確認して見てください)。

そのため、ほとんどの場合は日本の大学の学費のみ支払えば良いということになります。

交換留学に必要な費用

国公立大学: 50万円/年+生活費

私立大学: 100万円/年+生活費

3. 研究留学

研究留学の場合も留学先での授業料の支払いは必要ありません。

そのため留学にかかる費用は生活費のみになるので、かなり安価な選択肢になり得ます。

研究留学に必要な費用

基本的には生活費のみ

4. 学部の正規留学

正規留学は留学先の国によって学費が大きく異なります。ドイツなどのように高等教育が無償化されている国もあれば、アメリカやイギリスのように学費が極めて高額な国もあります。

Average Cost of College in Americaによると、アメリカの大学の平均の学費は公立大学で$40940(≒440万円)、私立大学で $50900(≒550万円)とされています。

日本の大学と比較しても非常に高いですね。それだけの学費を払うからこそ、アメリカの大学生は学びに貪欲で、学費ローンを取り返すために高給を目指すとも言われています。

学部の正規留学に必要な費用

学費が安い国: 数万円-50万円/年

アメリカ・カナダ・イギリスなど: 年間300-600万円/年

5. 大学院の正規留学

大学院の正規留学では給与の出る国と出ない国で学費事情は大きく異なります。

アメリカやヨーロッパの国々(イギリスを除く)では、研究室もしくは学科が博士課程の学生に対して給与を支払います。

博士学生は研究の一端を担う研究者と見られているため、その対価として給与を受け取ることができます。研究に専念できる環境が整えられてるのが大きなメリットです。

 

一方で、イギリスは例外的に研究室から給与が支払われません。

それに加えて北米並みの学費を課せられるため、学生にとっては進学先に選びにくい国とされています。

それにも関わらずイギリス進学を希望する学生が後を絶たないのは、ヨーロッパの権威ある大学の多くがイギリスにあるからかもしれません。

私自身、優れた研究環境を求めた結果、イギリスで研究したいと思うようになりました。

ではイギリスに進学する方は授業料をどのように工面しているのでしょうか?

留学生の多くは奨学金を受給しています。母国で奨学金を獲得する人もいればイギリスの奨学金に応募した人もいました。

中には自費で進学する方もいますが、莫大な金額が必要となるので万人にオススメできる方法とはいえません。

現在は大学院博士課程への正規留学をしており、その状況についても別の記事でご紹介しています。

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大学院の正規留学に必要な費用

給与の出る国で博士課程を送る場合: ほとんどかからない

給与の出ない国(イギリスなど): 300-600万円/年

まとめ

留学の種類によってはそれほど高い英語力を必要としないこともあります。

将来的に正規留学を検討している場合には、コミュニティカレッジからの編入や、先に語学学校で英語力を上げておくのが良いでしょう。

必要な学費も国や留学形態によって大きく異なるので、自分の状況にあった選択肢を探して見てください。