大学院生活

【コラム】論文原稿とDissertationを書き終えた3月

3月になってケンブリッジはぐっと日が長くなり、夜の仕事も捗っているような気がします。

さて、今月はひたすら作文をしていました。

修士の後半に取り組んでいた研究を論文にまとめる作業と、博士の2年目を開始するに当たって必要なDissertationと呼ばれる書類を書き上げる作業がメインでした。

投稿論文

修士の時の研究は、実は東北大を出た直後に原稿を書き、それなりのジャーナルに投稿していたのですがあっけなくリジェクト(それも3度も…)。

短期間であまり練らずに書いた原稿だったので改めて読み返すと「そりゃダメだよね」という仕上がりでした。

それにも関わらず、レビューアーの方々はconstructiveなコメントをくれていて、とてもありがたかったです。

その原稿を1年数ヶ月寝かせていましたが、「そろそろ本格的にまとめ直そう」と気持ちを引き締め、今月から作業を再開しました。

データが限られていることはどうにもならないので、データを改めてよく分析し、ストーリーラインを練り直し、ほぼゼロから原稿を書きました。

前回とは違い、十分に時間をかけれたため「これならいける!」と自信を持って送り出せる原稿が出来上がりました。

それでも自腹で英文校正に出したら、20ページの原稿に対して約500箇所の修正が入っていたので、少し付いてきた英語力への自信を見事に打ち砕かれました(笑)

今回の共著者のみなさまは原稿にほとんど赤入れをしないことは前回の経験から分かっていたので、先に信頼できる友人に原稿を読んでもらい、レビューコメントをもらいました。

すると、本質的で鋭いコメントをもらうことができ、再度内容を客観的に見つめ直すことができました。

コメントに対する修正を入れるのはとても難しかったですが(とてもいい指摘ばかりなので)、改めて文献を調べる必要に迫られたこともあり、原稿がまた一段と磨かれました。

今週中にも元指導教員に原稿を送り、チェックと投稿作業を進めてもらおうと思います。

今度こそは通ってほしいなぁと祈りつつ、明日からまた実験に戻ります。

ケンブリッジのDissertation

Dissertationは研究計画書&1年目のレポートのようなもので、2年目に進級する際に必要とされます。

3年目、4年目に上がるときにも必要なのかは分かりません。

形式は投稿論文と全く同じで、主に

  • Abstract
  • Introduction
  • Materials and Methods
  • Results
  • Discussion

の5つのパートからなります。

分量は全体で5000 wordsくらいになる人が多い印象です。

実際の提出期限は6月中なのでまだ時間はあるのですが、指導教員から「AbstractとIntroductionのパートだけは3月中に書いて見せて」と言われているのでこのタイミングで書き始めました。

おそらくアカデミックライティングのレベルがどのくらいなのか分からないので、早めに書いてもらって推敲に時間をかけようということだと思います。

実際に論文を書くときも、データが揃う前からイントロを書くのがうちのラボのやり方なので、今回の対応も特に不思議なことではありませんでした。

さて、こちらは現在進行中の研究ということもあり、割とあっさり書くことができました。

自分としては必要十分な内容になっているつもりですが、このあとラボメンバーからコメントをもらうので、どんな反応なのかがとても楽しみです。

さすがに指導教員に直で提出するほどの勇気はありませんでした(笑)

このあと5月末まで追加データを取って、設定したAimsに近づけていればなお良しです。

半年を終えて

博士課程に入ってからもうすぐ半年になります。

コアデータらしきものまであと一息というところまで来ているので、感触としてはそこまで悪くはありません。

形質転換体の作成などの準備が多かったのでデータが沢山出ているという感じではないのですが、共同研究を含め、進めているプロジェクトの全体像がよく見えてきたのが評価できるポイントかなと思っています。

また、来月からは友人と「細胞壁月1勉強会」なるものを開催するので、それも楽しみです。

焦らずたゆまず、着実に進めていきたいと思っています。

余談ですが、ちょうど半年の節目を迎えたこともあり、自分へのご褒美にiPadを買いました。

もともと使っていたものは奥さんに取られたので、論文を読む用にもう一台導入することに。

その時に気づいたのですが、日本の定価よりイギリスの定価の方が2万円くらい高いんですね。

それでも到着までの日数やプラグの形を考慮して、結局イギリスのAppleで買っちゃいました。

新ガジェットも使って効率的に研究を進めていきます。