英語学習

IELTSリスニングの試験時間は?基本情報から対策まで

日本国内の英語試験といえば、TOEICや英検が一般的ですが、より実践的な英語力の養成を求める方には、IELTSの受験がおすすめです。

特に、実践的な場面を想定して出題されるIELTSのリスニング問題は、国際的な英語力の醸成に効果的です。

そこで今回は、このIELTSリスニング試験の特徴についてお伝えします。

IELTSとは

IELTS(International English Language Testing System)は英語試験の1つで、主には英語圏の国々に留学・就労、または移住を希望する方が受験します。

毎年350万人を超える受験生がいることから、“世界で最も受験されている英語試験”と言われている、権威と実績のある英語試験です。また、読む・書く・聞く・話す、の4技能全てについて英語能力を測れることが特徴です。

日本国内の英語能力試験として広く知られるTOEICとの具体的な違いについて知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。

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IELTSを受験する主な目的

IELTSにはアカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールという2つの種類があります。

アカデミック・モジュールのスコアは主に英語圏の大学や大学院、語学学校といった教育機関への留学時に英語能力を証明するために用いられます。

ジェネラル・トレーニング・モジュールのスコアは主に移民や配偶者・就労ビザの取得にあたって用いられます。

また、日本国内の大学において、「英語外部試験利用入試」を導入している大学にて、英語の試験受験の代わりにIELTSのスコアを提出できる場合があります。

IELTSのスコアを用いての大学進学や海外の大学院進学について知りたいという方は、当サイトの以下の記事もぜひご覧ください。

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IELTSリスニングの試験時間は?問題数は?試験の基本情報を整理

今回は、このIELTSの4技能試験のうち、リスニングに注目してお伝えします。

アカデミック・モジュール、ジェネラル・トレーニング・モジュールのいずれもリスニング試験は共通の問題となり、以下のレギュレーションで実施されます。

◆試験時間 :40分(※コンピュータ受験は約32分)

◆問題数 :40問(4セクション構成・各10問)

◆配点 / バンドスコア :IELTSは全問題数のうち何問正解したかを元に、バンドスコアというスコアを算出します。このバンドスコアがIELTS各技能の受験結果を表します。そのため、リスニング試験の40問のうち、何問正解したかを元に1.0~9.0まで0.5刻みのスコアが算出されます。

IELTSを初めて受験する方は、IELTS全体のレギュレーションや基礎知識を以下の記事で確認できますので、併せてご覧ください。

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3 IELTSリスニングの特徴

ではIELTSリスニングは具体的にどのような特徴があるのでしょうか。項目別にお伝えします。

出題内容 / 設問形式

IELTSリスニング試験は、各セクション以下のような出題内容・設問形式となっています。

出題内容 主な設問形式
セクション1 日常会話 【話者:2名】

(例:アパートの契約、空港・ホテルでのやりとり、友人との会話)

穴埋め問題
セクション2 日常会話に関連する説明やアナウンス 【話者:1名】

(例:会議室の手配、施設の案内、観光ガイド)

選択式問題

組み合わせ問題

地図問題

セクション3 学術的な会話 【話者:2~4名】

(例:教授と学生の議論、プロジェクトへの議論、プレゼンテーションの相談)

選択式問題

組み合わせ問題

質問文応答

セクション4 学術的な講演やアナウンス 【話者:1名】

(例:講義、スピーチ、モノローグ)

穴埋め問題

先述の通り、アカデミック・モジュール、ジェネラル・トレーニング・モジュールのいずれもリスニング試験は共通の問題となるため、セクション1・2では日常的な内容に関する出題、セクション3・4では学術的な内容に関する問題が出題されます。

設問形式としては、選択式問題、組み合わせ問題、図・メモ・表・フローチャート・文章などへの穴埋め問題(選択式・自記述式)、質問文応答が主となります。

記述式の問題は語数制限がある点にも注意が必要です。

放送は一度だけ

IELTSリスニング試験では、音声の再生は各問全て一度だけとなります。

実践的な英語力が求められる試験なので、1回のみ放送というオーセンティックな出題形式が採用されています。

また、英文は英語圏のさまざまな国出身の話者によって読まれます。複数人の話者によって英文が読まれるセクションでは、それぞれの話者の出身国による発音の違いや訛りといった言語的な特徴をとらえることも重要となります。

1つのスペリングミスでも不正解に

IELTSリスニング試験は、聞き取った単語を答える記述式問題が出題されます。

記述式問題は内容理解に加え、「正しく書けているか」という観点も問われているため、1つのスペリングミスがあっても不正解となります。複数形や三人称単数のsなど、文法に起因するスペリングミスやキャピタライゼーションルールにまつわるミスも不正解となるため、注意が必要です。

英文の内容を正しく聞き取る力に加え、文法的に正しい英文を書くライティングの力が求められることもIELTSリスニング試験の特徴の1つです。

「時間」にまつわるIELTSリスニングの注意点

IELTSリスニング試験には、特徴的な時間の設定があります。

「問題に目を通す時間」と「見直す時間」

IELTSリスニング試験は、各問題の本文が流れる前に、30秒の「問題に目を通す時間」が与えられます。この時間に、問題文を先読みすることが可能です。

IELTSリスニング試験は放送が1回のみのため、問題文を先読みすることでどの情報を聞き取るべきかをとらえておくことが必要です。この点では、IELTSのリスニング試験にはある程度リーディングの力も求められるとも言えます。

また、1セクションが終了するごとに解答を確認できる「見直し時間」が30秒与えられます。この「見直し時間」は、見直しよりも次のセクションの問題を先読みに使うことをおすすめします。

試験の流れと「書き写し時間」

IELTSリスニング試験の試験時間はペーパーテストが40分、コンピュータ版が約32分となります。

どちらも問題を聞く時間は30分ですが、ペーパーテストは放送文が流れた後に10分間の「書き写し時間」が与えられます。この時間で、問題用紙から解答用紙に答えを写すことができます。しかし、必ずこの時間に解答用紙に書かなければならない、というわけではありません。コンピュータ版がそうであるように、ペーパーテストも問題を聞き取りながら解答用紙に記入することが可能です。

このペーパーテストの書き写し時間の10分間(コンピュータ版の2分間)の「書き写し時間」は、書き写しではなく「見直し」に活用することをおすすめします。

先述の通り、IELTSリスニング試験の記述問題は軽微なスペルミスや文法に起因するケアレスミスであっても不正解となってしまいます。また、語数指定のある問題もあるため、きちんと指定された語数で解答できていなければ不正解となります。

そのため、この書き写し時間を活用して、これらのスペルミス・ケアレスミスがないかどうかを念入りに確認することが、IELTSリスニング試験の時間の上手な使い方と言えます。

IELTSリスニング試験への具体的な対策は?

ここまで、IELTSリスニング試験についての情報をお伝えしてきましたが、実際に受験するにあたってはどのような対策をするべきかを最後にお伝えします。

演習時間を設けて、問題形式・時間の使い方に慣れる

IELTSリスニング試験は出題形式(設問形式)・時間の使い方に非常に特徴のある試験です。そのため、実際にIELTSの過去問題や問題集を用いて、演習を積むことがスコアアップの近道と言えます。

演習を重ねて課題が見つかったら、その課題に対するアプローチを考え、再び演習を重ねる。このプロセスが大切になります。

当サイト内ではIELTSリスニングの具体的な対策方法についてもご紹介していますので、ぜひこちらも併せてご覧ください。

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専門スクールでの効率的な学習がおすすめ

IELTSのリスニング試験は、日本国内で受験できる英語試験の中で最もレベルが高く、本格的な試験のうちの1つです。

しかし、まだまだ日本国内ではTOEICや英検といったメジャーな英語試験に比べて、独学がしやすい環境ではありません。

なぜなら、日本には独学で勉強するには、情報量が少なく、正しい情報が得られない為、成果を出すのに時間が掛かります。

たとえば、海外の大学に進学するために、IELTSが必要な方は、大学受験の日にちもあるので、あまり時間を掛けていられませんよね。

時間を節約し、より確実に点数を取るためにも、プロに教えてもらうことが良いと言えるでしょう。

ですが、IELTSに特化したスクールというのは、あまり多くありません。

中には、TOEICや英検を教える傍らで、IELTSを教えているといったスクールもあります。

そんな中で、私がおすすめするスクールは「Plus One Point」

通常、IELTSやTOEICに特化したスクールというのは、会費が月に数十万円掛かりますが、Plus one pointでは、月に約65、000円からスタート出来ます。

また、他のスクールより料金が割安なのにも関わらず、講師全員がIELTSのハイスコア持ち。

IELTSに特化したスクールなので、ノウハウもバッチリです。

TOEICや英検のノウハウは、調べれば無数に出てきますが、IELTSの場合、多くは出てきません。

なので、正しいノウハウを手に入れるためにも、専門のスクールに通うことを視野に入れておいた方が良いのかもしれませんね。

今なら無料学習相談も受けられるので、ぜひ活用してみてください。

まとめ

ここまで,IELTSリスニング試験についてお伝えしました。

IELTSリスニング試験は問題形式や試験の流れ、時間の使い方に特徴があるため、粘り強い演習が必要です。また、リスニング試験ではあるものの、先読みするリーディング力や正しい英文を書くためのライティング力が求められることも重要なポイントです。

複数の英語技能を高める学習は、時に独学では難しいこともあるので、効率的に学習をしたい!という方は、IELTSの専門スクールを検討するのもおすすめです。