お金のはなし

投資の予測精度を高める方法|テクニカル分析の指標を活用

株式投資を行う上でより精度を高めることはできないだろうか?

このように考える人は多いと思います。

ファンダメンタルズ分析にローソク足や移動平均線などのテクニカル分析、これにを加えることでより株式投資の精度を高めることができます。

本記事ではこのになるトレンド系指標とオシレーター系指標について解説してみましたので、ご参考いただけると幸いです。

ファンダメンタルズ分析編とテクニカル分析編についてもまとめてますので併せてご参考ください。

株式投資を行う上で理解しておくべき基本用語-ファンダメンタルズ分析編-株式投資を学習するにあたり「ファンダメンタルズ分析」や「テクニカル分析」という手法は聞いたことがあるけど、内容が分からず漠然としている人...
株式投資を行う上で理解しておくべき指標 -テクニカル分析編-株式投資を学習するにあたり「ファンダメンタルズ分析」や「テクニカル分析」とそれぞれの手法があることは理解できているが、内容が分からず漠然...

トレンド系指標の解説

テクニカル分析に使用するツールに相場の方向性を測定する「トレンド系」指標があります。

トレンド系指標の代表的なものには「ローソク足」や「移動平均線」がありますが、今回は「一目均衡表」と「ボリンジャーバンド」について解説していきます。

一目均衡表

一目均衡表とは、株価の騰落よりも時間を重視して分析している指標で、5本の補助線を利用して株価トレンドを予想します。

補助線には、それぞれ

・転換線

・基準線

・先行スパン1

・先行スパン2

・遅行スパン

があり、一目均衡表は、この5本から構成されています。

転換線

転換線とは、株式相場の転換点を示しており、

算出方法は(過去9日間の高値+安値)÷2です。

基準線

基準線とは、株式相場の勢いが強い方向を示しており、

算出方法は(過去26日間の高値+安値)÷2です。

先行スパン1と先行スパン2

先行スパン1と先行スパン2はセットで考える必要があり、この2つが「雲」を形成します。

この雲が株式相場の中勢・大勢の支持線や抵抗線を示します。

株価が雲の中へ入ってしまうと、それからの株式相場の予測が難しくなります。

※支持線

支持線とは下値支持線と呼ばれ、過去の株価の安値(谷)と安値(谷)を結んだ線のことで、このラインまで株価の下落が続くと、買い圧力が高まりそのラインより先には行きにくくなる価格帯のことです。

※抵抗線

反対に抵抗線とは上値抵抗線と呼ばれ、過去の株価の高値(山)と高値(山)を結んだ線のことで、このラインまで株価の上昇が続くと、売り圧力が高まりそのラインより先には行きにくくなる価格帯のことです。

遅行スパン

遅行スパンとは、本日の終値を26日前へ遡って示したものです。

26日前時点での株価よりも本日終値が高ければ強気相場を、下がっていれば弱気相場を表し大まかな方向性を捉えることができます。

最低限覚えておきたいポイント!

① 転換線が基準線を上回ると「上昇トレンド」

② 基準線が上向きに生じると「上昇トレンド」

③ 株価が「雲」を上抜けると「上昇トレンド」

となります。

これらの逆は「下降トレンド」となります。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは、移動平均線を基準にした株価の変動性(標準偏差)でバンドを形成したもので、過去の値動きから予想される次に決まる価格の変動範囲を表しています。

ボリンジャーバンドを正しく理解するために、まずは標準偏差の考え方を身につけましょう。

標準偏差とは、全てのデータを使った、散らばりの度合いを示す値のことで、株式投資では、一定期間の株価の終値の平均値など複数のデータを元に算出されています。

計算式は複雑なため割愛させていただきますが、この標準偏差が次に決まる価格の変動範囲を示しています。

変動範囲が分かると、その値になる確率を見積もることができるので、ある条件が起こり得そうかどうかの判断に利用することができます。

標準偏差の単位ではσ(シグマ)が使われているため、ボリンジャーバンドの表記でもσ(シグマ)が使用されています。

ボリンジャーバンドで抑えておきたいポイント!

複雑な深堀は割愛しまして、標準偏差には、平均値プラスマイナスσの範囲内にそれぞれ約68%、95%、99%の範囲内でデータ(株価)が収まることを意味しています。

1σ:平均値±約68%

2σ:平均値±約95%

3σ:平均値±約99%

つまり、次につける株価は約68%の確率でプラスマイナス1σの範囲内で決まり、プラスマイナス2σの範囲内には約95%の範囲内で決まることを意味しております。

最低限抑えておきたいポイント!

バンド線が上向きのとき

①株価が移動平均線に近づくと「上昇トレンド」

②株価が+2σ線に近づくと「下降トレンド」

③株価が−2σ線に近づくと「上昇トレンド」

となります。

バンド線が下向きのときはこれらが逆となります。

オシレーター系

先ほどまでは、相場の方向性を測定するトレンド系について解説いたしました。

次は、比較的短期相場のブレを測定する「オシレーター系」指標について解説します。

オシレーターとは「売られすぎ」と「買われすぎ」を数値化したもので、

売られすぎ = 安い→買い

買われすぎ = 高い→売り

オシレーター系指標の代表的なものには、「RSI」や「MACD」、「ストキャスティクス」があります。

今回はこの3つの指標について解説していきます。

RSI(Relative Strength Index)

RSIとは、日本語で相対力指数と呼ばれ、買われすぎか売られすぎかを表す指標です。

数値は0~100で表され、

①RSIが30%を下回ると「株価上昇」

②RSIが70%を上回ると「株価下落」

と見ることができます。

不安であればもっと厳しく目安設定をして、20%を下回ると「株価上昇」、80%を上回ると「株価下落」と判断しても良いでしょう。

MACD

MACDとは、

M:Moving(移動)

A:Average(平均)

C:Convergence(収束)

D:Divergence(高速)

の意味で、指数平滑移動平均を利用したMACDとMACDシグナルとの乖離を利用した指標です。

※指数平滑平均

EMA(Exponential Moving Average)

最新の株価を重視しつつ過去の値動きを加味した平均値

最低限覚えておきたいポイント!

①MACDがシグナルを上抜けると「株価上昇」

②MACDとシグナルが共にプラス圏を上昇している間は「株価上昇」

③MACDがシグナルを下抜けると「株価下落」

となります。

ストキャスティクス

ストキャスティクスとは、一定期間の終値、高値、安値から株式相場の行き過ぎを判断する指標で、RSI同様買われすぎ、売られすぎを数値化したものになります。

ストキャスティクスには、%D、%K、SDと呼ばれるシグナルがあり、(%D)×(%K)、(%D)×(SD)の組み合わせでファストストキャスティクスとスローストキャスティクスに分かれます。

算出方法

A:当日の終値 − 過去X日間の最安値

B:過去X日間の最高値 − 過去X日間の最安値

%K = A/B×100%

%D = AのY日間の合計/BのY日間の合計×100%

SD = %DのZ日間の単純移動平均

ファストストキャスティクス

%Dと%Kの組み合わせから構成されており、サインが早めに現れるのが特徴的ですが、精度が低いというデメリットもあります。

スローストキャスティクス

%DとSDの組み合わせから構成されており、サインが遅めに現れるデメリットがありますが、精度が高いことが特徴的です。

最低限覚えておきたいポイント!

①30%を下回る状態で、%Kが%Dを下から上に突き抜けると「株価上昇」

②70%を上回る状態で、%Kが%Dを上から下に突き抜けると「株価下落」

となります。

スローストキャスティクスも同様に考えます。

まとめ

株式投資にはまだまだたくさんの指標がありますが、その中でも投資家に人気の指標についてまとめました。

私が学んだ当初は、すぐに活用して検証したものですが、慣れないうちは基本であるファンダメンタルズ分析やチャート分析を疎かにして+α指標に重きを置きトレードして見事に失敗したものです。

抑えておいて欲しいのはあくまでも+α指標ですので、この指標がメインになってはいけないということ。

しっかり基本であるファンダメンタルズ分析とチャート分析を行った上で+α指標を活用していただき、株式投資を行ってみてください。

また、これらの指標には人それぞれ相性がありますので自分にあった指標を見つけてみてください。

他にも、+α指標同士の組み合わせから精度を高めることもできます。

そちらに関しては、別記事でまとめますのでそちらもご参考ください。