株式投資と聞いて、ネガティブな印象を持つ人は少なくありません。
私自身、投資を始める前は、「リスクが大きい」「お金が減るだけではなく借金を背負ってしまう可能性がある」などネガティブな印象が強かったです。
確かに正しい運用を行わずリスクをとってハイリターンばかり狙っていると、場合によっては借金を背負うことがあるのも事実です。
ですが、株式投資にはデメリットばかりではなく、当然メリットがありますので正しい金融知識を学んでライフプランに活用してもらえればと思います。
それでは、株式投資のメリット、デメリットについて学んでいきましょう。
Contents
なぜ株式投資のメリット・デメリットを知っておくことが重要か
それは、ライフプランをより充実させるためです。
お金を得る方法は大きく3つあります。
- 自分が働いてお金を得る(労働収入)
- 人を働かせてお金を得る(事業経営)
- お金を働かせて、お金を得る(投資)
私の周りにいる人の多くが労働収入のみに依存しています。
しかし、この状態では人生で遭遇する様々なリスクに対処できません。
特に最近ではコロナ禍で影響を受けた人が多く、金融リスクに対処したいと思う人は増えています。
投資をすることでその状況が必ずしも変わるわけではありませんが、まだお金に余裕がある人は時間を味方につけて投資を行うことで、長期的には豊かなになることが可能です。
なぜ長期的になのかという点ですが、過去の株価の推移を見ると何十年という単位で見れば右肩上がりになっているからです。
また、金融資産にはそれぞれメリット、デメリットがあり、中でも株式投資はリスクとリターンのバランスが適切な商品が多いです。
メリット、デメリットについては後ほど解説しますが、長期的な投資はライフプランを豊かにするための資産設計になります。
理由としては③の通り、余裕資金が長い時間をかけて配当金、株主優待、値上がり益と言った形でお金または同等の対価を生んでくれるからです。
それでは少し専門用語が得てきたところで解説に移ります。
株式投資のメリット、デメリット
一般的に、日本は他国と比べて金融リテラシーが低いと言われています。
実際に私も周りの人に株式投資などの話をすると、あまりいい顔をされなかった経験もあります。
株式投資の仕組みを理解していないために、お金を増やすことを怪しい行為にとってしまうのかもしれません。
しかし、その仕組みやメリット・デメリットを知ることで、正しく運用できるようになるのは事実です。
ここからは株式投資の利点・不利点をご紹介します。
株式投資のメリット
株式投資のメリットは次の5つが代表的です。
・ 値上がり益
・ 銀行以上の年利がもらえる
・ 株主優待券がもらえる
・ インフレ対策になる
・ 情報リテラシーが高まる
それでは、上記5つに関して1つずつ解説していきます。
値上がり益
投資をする多くの人が一番の目的と考えるのが、値上がり益を狙うこと。
買った株価より、高く売ることができれば、その差額が値上がり益になります。
逆に、買った株価より安く売った場合、投資額が減り、損をしたことになります。
銀行以上の年利がもらえる
日本の普通預金の平均年利率は0.001%、
定期預金でも平均年利率0.004%となっています。
しかし、株式投資では年利3~5%を狙うことは十分に現実的です。
※参照 8月26日時点の日本銀行が発表している平均年利率データより
これは数字に当てはめると普通預金に100万円預けても年間10円、定期預金でも年間40円しか利息がつかないことになります。
しかし、上場企業の平均利回りは2.06%となっているので、100万円投資をすると年間約2万円ほど増えることになります。
※参照 2020年7月時点、JPX株式平均利回りより
株主優待券がもらえる
日本の株式市場では株式優待制度が存在します。
株式優待とは、株式会社が一定数以上、自社の株券を権利確定日までに保有していた株主に与える優待制度のことを指します。
例えば、1年間マクドナルドの株式を100株保有しておけば、年に2回マクドナルドで使える冊子を1冊受け取ることができ、少しだけお得に買い物をすることができるようになります。
インフレ対策になる
インフレとは物価が継続的に上昇する状態で、相対的に「通貨の価値が下がること」を意味します。
例えばりんご1個50円だったのが、翌日には100円になれば100円の価値は下がっています。
資産を現金という形で持っているだけでは資産価値の目減りは避けられませんが、これを株式として保有していれば、株の価値が市場の成長とともに上下するため、景気変動の対策になります。
情報リテラシーが高まる
投資リスクを少しでも減らすためには、情報をいち早く入手することが必要です。
なぜなら、株式市場は社会で起こる様々な出来事と密接な関係を持っているからです。
例としては、アメリカ大統領の発言や地政学リスク、新製品の発表や企業の提携などが挙げられます。
当然、自分のお金を減らしたくないと思うのが正しい行動だと考えるはずです。そのため自ら情報を仕入れに行くことでしょう。
情報が多いことはメリットしかありませんよね。
また、投資のための資金を作る目的で、節約や副業などにも挑戦しました。



株式投資のデメリット
株式投資のデメリットとして次の4つを認識しておくことは大切です。
・ 損をすることがある
・ 結果を出すには、ある程度まとまった資金が必要
・ 手数料
・ 流動性リスク
損をすることがある
株式投資を行わない理由の第一位が「不利益を被る可能性がある」という点です。
正し運用知識がなければ損失を出してしまうことは避けられません。
なぜならば、株式は価格変動リスクを負っているからです。
株式は証券取引所で売り買いされているため、常に値動きがあります。
そのため、持っている株式が値上がりすれば、利益を得ることもできますが、値下がりすれば、逆に損失を被る可能性があるということです。
株価は、業績悪化などその企業が原因である要因のほか、政治、経済などのニュースの影響で株価が激しく動くこともあるので注意が必要です。
結果を出すには、ある程度まとまった資金が必要
現在では証券会社のサービスにより、数百円から株を買うことが可能になっています。
ただ、安定的に利益を得たいと考えているのであればある程度まとまったお金が必要になります。
複数銘柄を持つことでリスク分散を行うことができる点が安定的に利益を得る第一歩になります。
手数料
現金を株に変える時や、その逆の取引をする際に、証券会社は手数料をとっています。
なぜならば、私たち個人は直接株式市場(証券取引所)に参加することはできないからです。
代わりに誰が参加しているかというと、証券会社が参加しており、その売買に対してマージンを支払うという仕組みになっています。
流動性リスク
株式市場ではいつでも自分の保有している株式が売れる、または購入できるわけではありません。
株式市場で行われているのはあくまでも売買になりますので、売る人がいなければ購入することはできず、その逆もしかりということです。
ですので、発行している株式数が少ない企業の会社になればなるほど、取引の成立はしづらくなることを覚えておきましょう。
株式投資を行う上で抑えておきたいポイント
最後に、株式投資を学ぶ上で最低限知っておくべき用語について解説します。
・株式とは
・ルール(持株比率)
・売買の範囲
・上場とは
・日本のマーケットについて(市場、種類)
株式とは
株式とは、会社がお金を調達するために発券した「会社構成員」の権利です。
ルール(持株比率)
ある会社の株式を一定割合以上持っている場合、株主の権利が変わります。
株式比率 | 権利 |
---|---|
50%以上 | 50%以上、他の会社の株式を保有している場合、その株式の発行会社を子会社にできる |
20%以上 | 20%以上株式を保有している場合、その株式の発行会社は関連会社にできる |
売買の範囲
株式投資を行う上で、個人は株式市場に上場している会社の株式しか売買できません。
これは時々耳にする「1部上場企業」などと関係があります。
株式市場に公開されている企業を上場企業といい、そうでない企業を非上場企業といいます。
街の中小企業などでも株式会社であれば株式を発行しているのですが、上場していないため自由に株式の売買ができないということを意味しています。
上場
企業が広く資金を集めるために行う手続きが上場です。
この手続きを行なった企業は市場で株式を売買できるようになります。
日本のマーケット(種類)
日本には東京、名古屋、札幌、福岡の4つの市場があります。
そして、多くの企業が上場している市場が1番目の東京証券取引上になります。
東京証券取引所は内部で4つの市場に別れています。
・ 東証一部
・ 東証二部
・ マザーズ
・ JASDAQ
まとめ
以上、株式投資に興味を持っている方向けにメリット、デメリットを中心に記事をまとめてみました。
ご紹介してきたメリット、デメリットの中でも特に下記は覚えておきましょう!
メリット
・値上がり益
・銀行以上の年利を得ることができる(配当金)
・株主優待券
デメリット
・損をすることがある
・早いうちから結果を出すにはそれなりに軍資金が必要
・流動性リスク
正しい金融知識を学んでリスクを抑えながら、ぜひ「投資」を行うことで皆さんのライフプランに活用してもらえればと思います。
投資の成功者・失敗者についての記事も書いていますので、合わせてご参考にしてください。