海外留学のためにIELTSを勉強されている方は年々増えています。
IELTSではTOEIC対策法のような分かりやすいテクニックが少なく、素の英語力を試す問題が多いです。
そのために、英語力全体をバランスよく上げていく必要があります。
しかしこれが簡単ではありません。
私はIELTS overall 5.5から、約2年をかけて7.0までスコアアップできましたが、その道のりは長く険しいものでした。
独学、1対1の講座、フィリピン留学、オンライン英会話など様々なチャネルでIELTS対策を行い、今では「どうやれば効率的にIELTSのスコアを伸ばせるか」を人に話せるレベルまでまとめることができました。
この記事ではIELTS対策の方法に迷いのある方に向けて、目標スコアに最短距離で到達するための学習方法について解説します。
Contents
巷のIELTS対策講座は受講料が高い
IELTSを本格的に勉強してみると分かりますが、受験料や対策コース代が高額になりやすいです。
私は2年間で13回受験したので、1回あたりの受験料25000円、受験地までの旅費・交通費 3万円がかかり、少なく見積もっても50万円以上は支払いました。
さらに通っていたマンツーマンの塾の費用もなかなかに高額でした。
そこでは1コマ50分でネイティブとスピーキングの模擬試験を行ったり、ライティングの添削を受けるというクラスを受講していました。
1コマあたり8000円程度かかっており、週2で行っていたので、毎月6万円以上になりました。
アウトプットの機会としては良かったのですが、コスパを考えると最適解ではありませんでした。
このように、世の中に溢れるIELTSコースは比較的お金のかかるものが多いので、その先の留学資金を温存するためには工夫が必要だと感じました。
オンライン講座を組み合わせて良質なインプット・アウトプットを行うのが最適解
ではベストな対策法はなんでしょうか。
それはズバリ「日本人から学べるオンライン講座と、ネイティブから学べるオンライン講座を組み合わせること」です。
順に説明していきましょう。
まず、IELTSの解き方や考え方を知るためには、日本人の方からなるべく分かりやすく習うのが良いでしょう。
私はIELTSを勉強していた友人や、市販のテキストを通じてこのような勉強をしましたが、プロから直接習ったほうがさらに質が高くていいと思います。
IELTSを学習されている方の中には最初から英語のテキストで勉強した方がいいと考える方もいますが、英語力が十分ではない状態では英語で書かれた解説を理解することが難しいことも少なくありません。
実際に私も最初はそれで挫折しました。
IELTSでハイスコアを取るためには、「スコアに繋がる考え方」+「高い英語力」が必須です。
例えばライティングタスク1では、
- 第一パラグラフで全体の傾向についてのべる
- 第二, 第三パラグラフでは時系列または変化の大きいところから記述する
のように、全体設計の考え方などが必要です。
実際の受験を通してトライアンドエラーで身につけることも可能ではありますが、効率を考えるとあまりおすすめはできません。
最初はとにかく定番の型から理解して、徐々に問題に合わせて柔軟に書けるようにしていくのが良いでしょう。
このように、IELTSには高得点を取るためのストラテジーが存在し、それをプロ講師から「日本語」で習うことが最短距地で進むための最初の1歩になると考えています。
しかし、この方法には難点も存在します。
それは日本語講師から習うことは比較的高額だということです。
この欠点をカバーするために、「アウトプットは外国人講師を活用する」という方法をおすすめしています。
日本企業が経営する、フィリピン人講師とのオンラインIELTS対策講座であれば1コマ500円程度で、かなり質の高いレッスンが受けられるので、こういったものを活用するのが良いでしょう。
厳密にはフィリピン人講師はノンネイティブですが、フィリピン人はIELTSの試験官を勤めることが認められている唯一のノンネイティブなので、ここではネイティブと同じ扱いにしています。
話を戻すと、フィリピン人講師とのレッスンではアウトプット中心にし、話す練習・書く練習の場数をこなします。
そこで得られたフィードバックや弱点を日本人講師とのレッスンで解消し、さらなるアウトプットをまたフィリピン人講師と行います。
車の両輪のように、これら2つのメソッドを組み合わせることがIELTS学習の最短経路になりました。
オンラインIELTS講座の比較ポイント
どの企業が提供しているサービスを利用するかを考える上では、次の3つのポイントをチェックしましょう。
実績
現在はIELTSの受験者数が増えているので、ビジネス第一のスクールもどんどん登場しています。
「受講料は安かったけど質もイマイチだった…」
とならないために、まずはそのサービスの卒業生の実績を確認しましょう。
多くの方が目標スコアまで到達できているようであれば、責任を持って取り組んでくれる所だと分かるので安心ですね。
仮に8.0取れた人の情報があったとしても、その人が元々優秀だっただけかもしれません。
できれば卒業生の情報が定期的に更新されているところが良いでしょう。
1対1かクラス制か
インプットを重視する場合には1対1でも少人数クラスでも同じように活用することができます。
ただし、全ての問題パターンへの対策法を理解することが重要なので、「少人数クラスに途中から入る」や「体系的でないクラス」への参加は控えた方が良いでしょう。
つまり、受講開始・終了日が決まっている少人数コースに入るか、1対1でカリキュラムに沿って進められるコースを選ぶのが最適です。
アウトプットを重視する場合には圧倒的に、マンツーマンのコースを選ぶことが実践的です。
なぜならスピーキングやライティングでみっちりと添削を受けられるからです。
リーティングやリスニングは自習でやれる所も多いので、基本的には自分で進めつつ、分からないところを教えてもらうなどの使い方ができると効率が良いです。
学習期間
冒頭でも述べたとおり、IELTSでは英語の運用能力が問われるため、短期間での大幅スコアアップは容易ではありません。
そのため、半年から1年の見通しをもって学習を進めることが必要になります。
短期間集中型でも悪くはないのですが、消化不良になる恐れもあるので、ある程度長いスパンをかけて取り組めるようなコースの方が良いでしょう。
また、経済的にも1年程度なら問題ないという料金設定のものを選択しましょう。
おすすめのオンラインサービス
私がおすすめするオンラインIELTS対策コースは
- My tutor
- Plus One Point
の2つです。
My tutor (マイチューター)
My tutorはフィリピン人講師とのレッスンができるオンラインIELTS講座です。
マイチューターをおすすめする理由については別の記事に詳しくまとめています。

私はMy tutorに1年以上お世話になりました。
とにかく安価で、講師のレベルが高い点がそれだけ長く続けられた要因です。
1コマ25分ながらも、事前に書いたエッセイを細かく添削してもらうことができますし、スピーキングの模擬練習もPart1から3まで通して行うことができました。
講師たちもエネルギー溢れる方々なので、とても楽しく受講を続けられました。
Plus One Point (プラスワンポイント)
Plus One Pointは日本人の方がオーストラリアで始められたサービスで、今年は東京にも校舎ができたようです。
Plus One Pointの売りは「体系化された方法論」と「高い実績」です。
公式YouTubeチャンネルでの講義動画からも分かるように、多くの人が真似できる方法論が確立されており、これらをマスターすることができればIELTS対策に必要な知識はおおよそ網羅できるでしょう。
説明がとてもわかりやすいので、私はYouTube動画はほとんど全て視聴しました。
講師は「日本人のめちゃくちゃ英語力が高い人」なので、英語でのコミュニケーションに不安があっても日本語で相談ができますし、ノンネイティブの英語学習という視点でアドバイスをもらえるのでとても有益だと思います。
実績についても文句なしです。
公式HPの実績欄にはOverall 7.0以上の方の情報が多数載っていて生の声が聞けるのがいいですね。
Twitterで募集される無料でのIELTS指導では、たった12週間でほとんどの方が1.0近くスコアアップしているのが驚きでした。
2017年@SunAndTide1204
W6.5→7.0 (6週間)2018年
実施せず2019年@English09040
W6.5→7.5 (12週間) @cellen0
W6.5→7.0 (12週間)2020年@saori2323m
W6.5→7.0 (4週間)→7.5 (7週間) @dustjacketdiva
W6.5→7.0 (12週間)— HibikiIELTSスコアアップ支援|IELTS 8.5 (@PlusOnePoint) November 23, 2020
私自身はPlus One Pointのクラスを受けたことはないのですが、友人が何人かお世話になり、「非常に良かった」と言っていたので受講満足度も高いようです。
今なら30分間の無料IELTS相談もやっているようなので、
「自分の勉強法はこれでいいのだろうか」
「Plus One Pointを使ってみたいけど、細かな点を直接聞きたい」
という方はぜひ活用してみてください。
当日面談をされるのはハイスコアを持った講師なので、かなり突っ込んだ内容でもアドバイスをいただけると思います。

まとめ
IELTS対策を効率的に進めるためには、日本人講師による指導とネイティブとの練習を組み合わせることが最適解になり得ます。
特にIELTS学習を始めたばかりの人は、Plus One Pointなどのような信頼できるサービスからはじめ、アウトプットの量を増やすためにMy Tutorも使うのが良いでしょう。
IELTSとの戦いは長く厳しい道のりだからこそ、エンカレッジしてくれる優れた講師のいるサービスを活用して、その先の留学へ到達しましょう!