コロナウイルスの影響で、留学を予定していた多くの方が「留学の延期」または「キャンセル」を余儀なくされました。
「留学に行けないなんて考えてもみなかった」という方にとって、この変更は非常に悲しく辛い出来事だと思います。
そんな方に知っておいて欲しい考え方が「起こりうる展開を3つのパターンで考える」というものです。
この思考法を身に付けることができれば、どんな状況になろうとも冷静に対処することができるようになります。
筆者も実際に留学は延期になりましたが、2月ごろからそうなる可能性は考えていたので、実際に延期が決まった時も慌てることなく、次の行動へつなげることができました。
社会はますます流動的になる
コロナウイルスがこれほどまで急速に世界に広がった背景には人間の移動技術の進歩があると言われています。
世界の主要都市を国際線が結び、人と人とが接触しやすい環境が便利とされてきました。
それに加えてインターネットなどによる情報の流動性も増し、ある国での出来事が遠く離れた別の国へ影響を与えることもしばしばみられるようになってきました。
人やモノの行き来が活発になるということは、社会の動く速度が早まったということです。
流動性の高い社会では1ヶ月後や1年後の状況予測が難しくなります。
そうなることは止めようのないことなので、私たちがすべきことは、かつてのペースにしがみ付くことでも、全てを見通そうとすることでもなく、「流動性の高い社会に適応すること」です。
流動性の高い社会に適応するとは、「刻一刻と変化する状況を受け入れて、自分が取れる最善の選択を積み重ねる」ということです。
そのためにできる心がけとして、展開の3パターン予測が挙げられます。
最高の展開・ありそうな展開・最低な展開を常に意識する
展開の3パターン予測とは
・最高な展開
・最も起こりそうな展開
・最低の展開
を考えておくということです。
ポジティブな人は最高の展開ばかり、ネガティブな人は最低の展開ばかりに目を向けがちですが、それでは予想が外れた際に適切な行動を取ることができません。
「それぞれのシナリオが起こる見込み」と、「その時に自分の身に降りかかること」を冷静に見極め、どう行動を起こしていくべきかを考えます。
今回のコロナの例で2月に筆者がどのように考えていたかをご紹介しましょう。
最高な展開:
・特に渡英に影響を与えない
・自分の身にも何も起きない
最も起こりそうな展開:
・渡英ができない状況になる
・留学の延長かキャンセルが起きる
・身の回りでコロナに感染する人が出るかもしれない
最低の展開:
・コロナで死ぬ
これらのシナリオが頭にあったので、
「あ~延期か。でも東北地方にいる限り、コロナに感染するリスクは極めて低くて死ぬこともないからまあいいや。あとは家族と過ごせる時間ができたので、それはそれでラッキーだな。」
というのが正直な感想でした。
これは日頃の小さな予想にも応用することができます。
3つの展開で考える癖がついていると、起こりうるリスクを最小化するために事前に手を打つこともできますし、何より状況の変化に惑わされることがありません。
出来事は中立、意味付けをするのは自分
もう一つ大切な考え方をご紹介します。
今回のコロナの影響で、「人生詰んだ…」と落ち込む人もいれば、「ほとんど何も変わらない」と平気な人もいるのはなぜでしょうか。
それは出来事の受け取り方が違うからです。
コロナの世界的流行は、普通に考えれば”悪いこと”ですが、実際は中立的な出来事の1つであり、そこには良いも悪いもありません。
悪いと感じるのは「経済指数が下がっているから」や「在宅になって不便だから」といった、人が後付けした価値観に基づいてみているからです。
反対に、在宅ワークをする方が増えたことで活気がでた業界があるのも事実です。
アダルトビデオ業界やマスク製造業者、アルコール製造業者などは忙しそうですね。
コロナだからことやっておきたいことについては過去の記事にまとめてあるのでご覧ください。

1つの出来事が善や悪で割り切れない以上、私たちはその出来事から受ける影響にできる限り振り回されないように生きるのが得策です。
実際、筆者の周りでも在宅ワークに変わったことで「外食費が減って節約できた」「家族と過ごす時間が増えた」「フレックス制になって仕事がしやすい」といった声も耳にします。
コロナの感染拡大を防ぐ取り組みはできますが、コロナが発生したこと自体を恨むことにはなんの意味もありません。
まずは自分が変えることのできる選択に意識を向け、こんな状況だけどどうやったらもっと楽しく生活できるのかを考えるようにしましょう。
経済的なリスクを避けるための副業などもオススメなので、具体的な始め方などは次の記事を参考にしてみてください。



まとめ
世の中には変えられることと変えられないことがあります。
変えられないことについては、事前に3つのパターンで展開を予想し、それぞれの展開から受ける影響を予想することが大切です。
その上で自分が変えられることにだけフォーカスし、どのような選択が好ましい結果に繋がるのかを自分の価値観に照らして考える必要があります。
コロナでの自粛期間だからこそできることもあるので、ぜひ時間を有効に活用しましょう。