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書籍紹介|「イギリス毒舌日記」あらすじ

イギリスにまつわる本の紹介も3回目になりました。

今回は、大人気ブログの書籍版「イギリス毒舌日記」をご紹介します。

これまでに

「渡英2年うめだまのイギリス自由帳」

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」

をご紹介していますので、よかったら合わせてご覧ください。

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「イギリス毒舌日記」を手に取ったきっかけは、「イギリスつながりで面白い本がないかな」と調べていて、アマゾンで評価が高かったからです。

本を読むまではブログのことも知らなかったのですが、2007年からほぼ毎日更新されている同名のブログの抜粋版になっています。

何百記事もあって、その継続力には圧倒されます。

 

タイトルに「毒舌」とあるように、正直な心の声そのままの文体で、本に出てくる中年女性は一律に「ババア」と呼ばれていたりします。

また、作者のwiltomoさんは関西の出身なので、イギリス生活で出会ったつい突っ込みたくなるシーンにしっかりとツッコミを入れているのも、引き込まれてしまうポイントです。

この記事では、「イギリス毒舌日記」のあらすじ、構成、印象に残ったポイントをご紹介します。

「イギリス毒舌日記」のあらすじ

イギリス毒舌日記は、イギリス人の旦那さんを持つ日本人女性wiltomoさんが、イギリスの田舎町「カーライル」で暮らし、その中で感じた出来事をユーモラスに綴るエッセイです。

外国人を見たこともない人たちの中でどんな体験をするのか、現地でこれまでと全く違う職種の仕事にどのように取り組んだのか、義父母とのコミュニケーション、現地での子育てなどの情報が満載です。

作者はイギリスで数え切れないほどの失敗体験をしていますが、それを乗り切る楽観性と、許容力の高さには驚かされます。

 

この本を読んで良かったと思えるポイントは、イギリスの不便な側面がきちんと述べられていることです。

留学や海外生活に関する本は、そこで感じた本当の不便さや寂しさなどがそこまで多く書かれていませんが、この本ではイギリス社会の適当な一面がいくつも登場します。

特に医療に関しては日本の安心感を知っていると現地の生活はストレスフルだろうなと感じるシーンが多々ありました。

制度が違うので一概には比較できませんが、イギリスに行くなら後でがっかりしないように、この本を読んでイギリスの抱える負の側面をよく理解しておくことが大事だと感じました。

「イギリス毒舌日記」の構成

この本はカテゴリごとに1章から5章に分かれており、後半へ進むにつれて感動的なエピソードが増えていきます。

中でも義理の祖父の最期や、認知機能が低下した義母のケアをひたむきに行うエピソードには心を動かされます。

1章から5章はそれぞれ以下のカテゴリに分かれおり、その中に20前後ずつのエピソードが収録されています。

1章: 暮らしの日記

2章: 食の日記

3章: 仕事の日記

4章: 子育ての日記

5章: 家族の日記

「イギリス毒舌日記」の印象に残ったポイント

次に、「イギリス毒舌日記」で特に面白かった内容をご紹介します。

イギリスの病院の仕組み

イギリスではまずホームドクターと呼ばれる病院を受診し、その後、必要があれば紹介状をもらって専門科を受診する流れになっています。

また、そもそものホームドクターの予約も時間がかかります。

私もこのあたりまではなんとなく聞いたことがありました。

驚くのは診察が受けられるまでの時間。

早くて2週間、長いと2ヶ月ほど待つ必要があります。

そこからまた専門科の予約を取って…という流れのため、医師に診てもらうにはそれはそれは長い時間がかかるのです。

しかも、イギリスの病院では風邪では抗生物質を出してくれないそうです。

また、風邪では日本のように点滴や注射を打つ習慣もないので、発熱や嘔吐が続いても自力で直す人が大半なのだそう(おそるべしイギリス人…)。

 

妊婦健診もかなりあっさりしています。

出産費用は無料なのですが、検診は妊娠初期から出産の間でわずか2回。

それも簡単な問診と触診で、「あとは陣痛が始まったら来てください」というシステム。

出産後も翌日に帰宅するというから驚きです。

日本では月に1度はエコーを撮り、母子の状態を確認し、出産後も1週間は病院で療養するのが当たり前なので、日本で出産経験のある方がイギリスで出産する場合は不安に感じるのではないでしょうか。

942着の服

お次は仕事編から、デパートの服売り場で働いていた時のお話です。

少なくとも作者の観測範囲では、イギリス人はあまり熱心に働かず、かなーりまったりと仕事をしているそうです。

イギリス人は、月~金を必死で働かない文化である。

月曜日… 土日の遊びの疲れが残っているので、まあ、午前中はゆっくりしてもいいのだ!!的な日であり、同僚と週末をどう過ごしたかの話に花が咲く日なので、これで1日が終わる。

火曜日… 先週からためている仕事を、今日あたり仕上げようか的な感じの日。

水曜日… 今週の仕事も、そろそろ真面目にしようか的な日。

木曜日… 週末をどう過ごすか、同僚たちと話に花が咲いて1日を終え、夕方はスーパーに行く(木曜はレイトナイトショッピングといって、夜遅くまでスーパーが開いているので、皆この日に買い出しに行く)のでサッサと帰る。

金曜日… 気分はもう週末。朝から仕事をちょろっとして、午後は完全にウカレ気分。

こんな感じで働いているので、デパートの売り場の在庫管理もずさんなのだとか。

ある日同僚がオフィスで泣いているので話を聞くと、マネージャーに在庫を数えろ言われて半年間放置を続け、ついに叱られて数えたところ、数が大幅に足りずにまた怒られたのだそう。

在庫管理を放置し続けた結果、行方不明になっていた服の数はなんと「942着」

万引きにしても紛失にしても、1000着近い在庫がなくなっていることに気づかないなんてすごいなと爆笑しました。

給食はiPadで

作者の娘の小学校では、給食で食べたい料理を何品かの中から自分で選んで準備してもらうことができるようになっていました。

それもiPadを使ってその日の朝、注文ができるというなんともハイカラなシステム。

小学校に入学したての頃は親が選択してあげますが、しばらくすると自分で選べるようになるそうです。

料理は4種のメインコースから1つを選択し、デザートはゼリーかチョコレートケーキ、これに野菜やフライドポテトがつくようなセットになっています。

別の日には

  • ローストチキンと野菜、グレイビーソース
  • エンチラーダ(グラタンみたいなやつ)
  • バゲットサンド
  • ジャケットポテト(ジャガイモをオーブンで焼いてチーズとか具材を詰めたやつ)

から選ぶようになっていました。

イギリスは児童の肥満化もめちゃめちゃ進んでおり、胃を半分切除する手術を受ける子供がいたりもするそうです。

その背景には「栄養管理どうなっとるんや」と言いたくなるような給食制度があるのかもしれません。

もちろん家庭での料理もめちゃめちゃ大事ですが、日本とは違ってイギリスでは、給食費の未払いをしてしまう生徒が多い学校では給食も粗末なものになっていくそうです。

給食が栄養バランスの支えにならないのはかなり問題だなと感じました。

まとめ

イギリス毒舌日記は現地で思わずツッコミたくなるびっくりな習慣や行動の数々を、ユーモア溢れる視点で綴った一冊です。

「ロンドンのような大都市ではない街に日本人が住むと、こんなことを感じるんだ」という情報が盛りだくさんでとても参考になります。

現地での就職や子育てを考えている方はぜひ手にとってみてください。また、鮮やかな描写から、自分が体験したような気分にもなれるので、イギリスの田舎町での生活を知りたい方にもオススメです。

私のイギリス生活の様子については下記の記事で紹介しているので、合わせて参考にしてみてください。

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