2020年4月現在、コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、日本全体で活動を自粛している状況です。
「いつになれば元の生活に戻れるのだろう」という不安が世界を覆い尽くしています。
しかし、簡単には元の世界が帰って来ないという見方もあります。
最も有名な例は科学者の落合陽一さんの意見でしょう。
アフターコロナというよりは,あと数年「ウィズコロナ」で生きていくための世界観に移行し始めた.未来ガジェットに夢を託すほどの能天気さは僕にはない
と題した記事が話題を集めました。その記事の中で、落合さんはwithコロナ時代と向き合うために、これまでの活動のあり方を変えながら継続する必要があると述べています。
ラボでは研究を続けるためにどうしたらいいか.会社では仕事を続けるためにどうしたらいいか,そして作家としては作品を見せたり体感してもらうにはどうしたらいいか,そういうことに頭を使うべきなんだと思う.ウイルス後の世界の体験価値をどう届けるべきか? 物理的な接触を研究するにはどうしたらいいかを考えている.
私もこの意見には同意しています。
コロナに限らず世界の脅威は絶えず訪れますし、近年のSDGsブームの一貫で「地球環境を守るために人間活動を70%まで押さえましょう。明日から不便だけど地球に優しい暮らしを取り入れよう。」と号令がかかるとも限りません。
そのような状況に備えて、自宅を生活の中心に置きながら、どんな行動を取っていけば成長できるのかをご紹介します。
好きなことに没頭する
Toutuberやプロゲーマーの出現のように、これまで仕事と思われていなかったことがどんどん社会に認められるようになってきました。
もう少し広い視点で見ると「なんでも仕事として受け入れられるようになってきた」ということを意味しています。
上述の2つの例の背後にはインターネット広告の普及があります。
通信技術の進歩により、人間の営みのほぼ全てを「プロフェッショナル化」することができるようになりつつあります。
このトレンドに乗るためには、「好きなことを徹底的に突き詰める」ことが重要です。
どんな些細な特技や興味でもいいので、それを否定することなく、全力で突き詰めましょう。
マネタイズの方法は後からいくらでも出てきますから。
情熱を持って取り組めることが、あなたを一番輝かせてくれる道なのは間違いありません。
ストレスマネジメントをする
在宅期間が増えるとストレスが溜まりやすくなることが知られています。
ストレスがたまると、
・生産性が下がる
・精神的に疲弊する
・人間関係が悪化する
などのリスクに繋がります。
そこで従来以上にストレスマネジメントのスキルが重要になります。
具体的には
- 規則正しい生活をする
- 着替える
- 決まった時間に食事をする
- 1日30分以上の運動を行う
- 人と話をする
- 朝日を浴びる
- 日記をつける
- 自問自答する
- 読書をする
- 音楽を聴く
といった行動を取ることで、ストレスをコントロールできるようになります。
私はアメリカ留学直後の22才の時に、楽しかったアメリカの研究環境と日本での研究環境の違いに苦しみ、半ば鬱のような状態になりました。2ヶ月間心療内科に通い、その後仙台に引っ越して環境が大きく変わったことで完治しました。
山中伸弥さんもアメリカでのポスドク後に同じ状況になり、Post America Depressionと(半分冗談で)名付けていました。
話がそれましたが、1回鬱になってみると意識的なストレスマネジメントの重要性がよく理解できるようになります。
「ストレス耐性が上がったな」と感じることが増えたのですが、復活するとレジリエンスが上がることは医学的にも証明されているそうです。
タイムマネジメントをする
ボケーっと過ごしていると時間が溶けていきます。
それが没頭であればいいのですが、ネットサーフィンで時間を無駄にするのは勿体無いです。時間は命そのものだからです。
具体的なタイムマネジメントのコツとしては「寝る前に次の日の行動をイメージする」というのがオススメです。
私は毎晩翌日のタスクをイメージし、「こういう段取りで終わらせてしまえばいいな」となんとなく洗い出しをしています。
粒度はそれほど細かくなくても構いません。
1日を「午前」、「午後」、「夜」とざっくり区切り、最重要な課題を午前に入れます。
あとは比較的ゆとりを持たせて午後と夜に順番くらいを決めて置いています。
固定された予定がGoogleカレンダーに入っているので、そちらも参照しながらすっぽかしorダブルブッキングを防いでいます。
在宅だと急な頼まれごと(奥さんからの買い物の司令や、出かけるからちびっこ見ておいてという司令)が入りやすいので、めちゃくちゃ余裕のあるプランニングにすることで計画倒れにならないようにしています。
意外とこの時間的余裕が、精神的なゆとりを作る上で大事だったりします。
思いっきり学ぶ
学生はめちゃくちゃ勉強してください。
それが社会で役立つとか役立たないとかは置いておいて、学んだ経験が内面的な豊かさを作ることは間違いありません。
本を読むでも、専門書で勉強するでも構いません。
興味の赴くままに勉強しましょう。
私は高校時代に書店にあるビジネス書をほぼ全て読破しました。
そのきっかけは「Aera」という朝日新聞系のビジネス雑誌です。
父は全くと言っていいほど本を読みませんでしたが、なぜか会社に届いているAeraを毎週パクってきて、家の食卓に置いていました。
父の行動の理由は分かりませんが、活字中毒のような状態だった私はAeraを毎週毎週読んで、ビジネス書に傾倒していきました。
大学1年生にはこれが哲学書になり、その後、植物科学の類へ変わっていきました。
なんだかんだ言って、どのジャンルの本も今の自分の骨格や血肉になっているなあと感じるので、ちょっとした興味を大切にするのは全然無駄ではありません。
MOOCや無料のテキストのアクセス方法などについては過去の記事にまとめてありますので、合わせてご参照ください。

情報発信をする
学んだことはアウトプットしましょう。
それが中途半端な状態でもいいです。
誰かの役に立たなくてもいいです。
もちろん理想的にはそのツイートなり記事なりを読んだ人の学びや気づきに繋った方が良いのですが、そこまでの精度でなくても発信を通して自分の頭の整理ができるというメリットがあります。
私は依頼を受けて様々な記事を書いていますが、その息抜き的にこのサイトの記事も書いています。
なのでクオリティとしては依頼記事の60%くらいの感じになっています。
それでもこのサイトをみて
「参考になった」
「いつも質の高い情報をありがとう」
と言った言葉をかけてもらえることがあります。
また先日はすごい団体の方から連絡をいただいて、メンバーとして一緒に活動させていただくという機会にもつながりました。
なので恐れずに発信をし続けましょう。
続けるうちに内容も濃くなり、信頼を得ることができるようになってきます。
特化ブログはめちゃオススメです。
まとめ
産業革命以後定着した社会のあり方は変革を求められています。
リモートワークのような新たな働き方の定着や、働かなくても良い社会が来ることは十分に考えられます。
そこで取り組むべきこととして、本記事では5つのことを提案しました。
- 好きなことに没頭する
- ストレスマネジメントをする
- タイムマネジメントをする
- 思いっきり学ぶ
- 情報発信をする
これらは小さいスケールからすぐに始められることばかりです。
もし少しでも心に響くものがあれば生活に取り入れてみてください。