研究・植物の話

【コラム】共同研究者をどう見つけたか

イギリスでは3月の最終週の日曜日からサマータイムに切り替わり、日本との時差が10時間になります。

ちょうど今日はその切り替わりの日なので、夕方6時でも外はとても明るいです。

私が博士課程での研究が楽しいと感じる理由の1つに、「魅力的な共同研究者と仕事ができていること」が挙げられます。

現在は4つのグループと共同研究をさせてもらっているのですが、彼らとのディスカッションを通じて新たな気付きを得たり、自分一人ではできない実験ができているため、共同研究の重要性を身にしみて感じます。

しかし、日本の大学では自分から共同研究者を探す機会も珍しいように感じたので、参考までに私がどのようにして共同研究を始めたかをご紹介します。

私の場合は4つの共同研究グループと次のような経緯で研究をはじめました。

  • アメリカに拠点を置くPh.D student

元々知り合いで何か一緒に研究したいという思いを持っていたところ、ある共同研究グラントの募集があり、一緒に研究計画を立てて応募したことがきっかけ。

  • アメリカにラボを持つPI

指導教員と共同研究の話をして、そのテーマを自分が担当することになったことがきっかけ。

  • 日本にラボを持つPI

自分のメインテーマの実験でやりたいものがあったが、自分のラボの設備で出来なかったため、相談したことがきっかけ。元々面識があった。

  • 日本にラボを持つPI

自分のメインテーマの実験に必要なタンパク質を持っている人を探したことがきっかけ。元々面識はなかったが、指導教員とは面識があった。

こうして見てみると、4人とも異なる理由から共同研究を始めたことが分かります。

共同研究というとハードルが高いようにも感じますが、まずは候補者に対して相談してみるのがいいように思います。

あとは指導教員の知らないところでやりとりしすぎると、「え、聞いてないけど」となることもあるかもしれないので、打診の許可を事前に取るのはもちろんのこと、英語話者とのコミュニケーションにはccで指導教員を入れたり、日本語話者と日本語でコミュニケーションであればこまめな報告をすると良いでしょう。

共同研究を進める中で感じたこととしては、相手にとってはメインテーマではないので、「どのピースをいつまでに埋めるか」ということを細かく指定して依頼をするとスムーズに感じました。

つまり、「~という結果が出ているので、~を確かめるために~の実験に協力してほしい」と具体的に伝えることでアウトプットのイメージが出来ますし、論文化を見越した共同研究だなと安心してもらえます。

逆にあまり良くないのは、研究の序盤から共同研究を始め、何をやってもらうかは未定のままミーティングを重ねることです。

そうすると、リソースを割いている割に出口が見えず、あまり良い結果を生まないと思います。

コミュニケーションにはslackを導入してから、プロジェクト管理が楽になりました。

関係者が全ての情報を見られますし、slackの中でやりとりが完結するのでファイル管理などの手間も省けます。

共同研究を進める上でのTipsはまだまだあると思うので、またいつかまとめようと思います。

ぜひみなさんも良い共同研究者を見つけて研究を進めましょう〜!