英語学習

大学生の平均的な英語力は? TOEICのスコアや具体的な勉強時間を解説

いぬ
いぬ
「大学生の平均的なTOEICのスコアはいくつくらいだろう?」
「みんなどのくらい勉強して目標スコアを取るのだろう?」

このような疑問をお持ちの方も多いと思います。

本記事では英語能力の1つの指標であるTOEICに焦点を当てて、その平均スコア平均的な勉強時間について公式の統計を元に解説します。

年齢別の平均TOEICスコア

まずは高校生から大学院生まで、学年別にTOEICの平均点を見ていきましょう。

統計情報は2019年に発表された公式の情報から引用しています。

高校生の平均TOEICスコア

高校生全体では年間3万人近い受講者がいます。

平均点は次のようになっていました。

高校1年生: 388点

高校2年生: 412点

高校3年生: 428点

科目別でみるとリーディングよりもリスニングの平均点の方が80点ほど高いことが分かります。

これはTOEICのリーディングで扱われる語彙がビジネス寄りのため、高校生が日常的に目にする単語とは異なることが原因と考えられます。

大学生の平均TOEICスコア

次に大学生の学年別のスコアを見ていきましょう。

大学1年生: 439点

大学2年生: 450点

大学3年生: 492点

大学4年生: 522点

大学2年生から3年生に上がるタイミングで平均点が40点程度伸びています。

これは3年生から優良企業のインターンなどに参加するために、少しでも箔を付けようと英語の勉強をする学生が増えることと関係しているかもしれません。

このグラフから、平均的な大学生は4年間で約80点のスコアアップを果たすことが分かりました。

大学院生の平均TOEICスコア

次に大学院生の平均スコアを見てみましょう。

以外にも大学院1年目のスコアは学部4年生の平均と全く同じです。

つまり、英語のできる人だけが大学院に進学している訳ではないということです。

しかし博士課程と呼ばれる大学院3年目以降は、平均点が大幅に伸びて600点を超えていることが分かります。

さすがに博士課程以降には英語を適切に読み書きできる人が進学しているようです。

国別でみたときの日本の立ち位置

2014年にウォール・ストリート・ジャーナルに掲載された記事によると、日本のTOEICの平均スコアは英語を母国語としない48か国のうち40位でした。

バングラデシュ: 895点

インド: 861点

中国: 716点

韓国: 631点

日本: 512点

日本では日常的に英語を使う人の割合が限られているので、他のアジア諸国と比べても低い平均スコアになっていますね。

英語で書かれた情報にアクセスし、国際競争力を高めるためにも、TOEICの平均スコアを伸ばすことは急務であると言えます。

大学生が英語を勉強する平均的な時間

それでは大学生はどのくらいの学習時間を英語学習に当てているのでしょうか?

直接の勉強時間を計測した統計調査は見つからなかったので、ここでは間接的な推定をしていきます。

まず、大学1年生時の平均点439点をTOEICの対策を始めた時点とします。

次に、大学4年生時の平均点522点をTOEICの対策後とします。対策前との差は83点です。

TOEIC講師として著名なTEX加藤さんはあるインタビューの中で、スコアアップに必要な学習時間を次のように見積もることができると発言しています。

私の指導経験では、毎日3時間勉強すると、3カ月間で約100点スコアがアップするという結果がでました。

つまり、200~300時間勉強で100点もアップすることができるのです。

つまり、スコアを83点あげるのに「166時間~249時間の勉強をしている」ことになります。

1日1時間としても6ヶ月から8ヶ月分に当たるので、大学生が意外にも真面目に勉強していることが分かります。

受験回数が増えるほどスコアが伸びる

再び統計データに戻り、勉強時間に関連する項目を見て行きましょう。

こちらの図は受験回数別の平均スコアを表しています。

 

高校生・大学生ともに受験回数が増えるほど平均スコアが伸びています。

特に3回以上受験した方は継続した学習ができているため、大幅な伸びを記録しています。

留学経験者の方がスコアが高いが、滞在期間とは必ずしも関係がない

次に留学歴とスコアの関係を見てみましょう。

少しでも海外滞在経験のある人は滞在経験のない人と比較して、平均スコアが60点ほど高くなっています。

6ヶ月を境として、より長期間の滞在を経験した方のスコアは約600点まで上昇しています。

興味深いのは、「6ヶ月以上1年以下」の平均スコアよりも、「1年より多く2年以下」の平均スコアの方が低いことです。単純に考えると、留学期間が長いほど英語が上達しそうなものですが、今回の結果はそれとは異なります。

一方、「2年より多く」滞在していた方は600点台後半まで伸びており、特にリスニングの上昇が著しいです。

ここから言えるのは海外留学経験はTOEICのスコア上昇と相関があり、6ヶ月以上の留学を経験することで200点ほどのスコアアップが可能ということでしょう。

企業で求められる英語力

グローバル化を目指して英語力のある人材獲得を目指す企業は、入社条件や特定の役職に就くための条件にTOEICのスコアを課すようになりました。

ここでは良く知られた企業のTOEIC要求点を見てみましょう。

ANA: 600点

ユニリーバ: 720点

武田薬品工業: 730点

東京海上日動: 730点

三菱自動車: 750点

楽天: 800点

野村ホールディングス, グローバル型社員: 860点

東京三菱UFJ銀行, グローバルCIV: 900点

外国人社員が多い企業や、海外のクライアントと仕事をする部署では高い英語力が求められますね。

大学時代に高いスコアを取っておけばそれだけで海外人材候補に入る可能性もあるので、ぜひ800点台を目指しておきたいところです。

まとめ

本記事ではTOEICの平均スコアと大学4年間での平均学習時間について考察しました。

  1. 大学生のTOEIC平均スコアは452点
  2. 大学4年間でスコアが80点程度上がっており、
  3. そのために必要な勉強時間は166時間~249時間