英語学習

IELTSバンドスコア7.0の難度とは?~レベル感と対策を解説~

海外の大学進学やビザ取得を目標とした際,“IELTS7.0が必要”と目にしたことがある方も多いかと思います。

しかし,これまでにIELTSを本格的に学習したことのない方にとっては,「一体7.0とはどのくらいのレベルなのか」がややイメージしにくいかと思います。

そこで今回は、IELTS7.0の難度をご紹介したうえで、7.0を取得するために必要な対策についてお伝えしていきます。

IELTS7.0を目指す方におすすめの内容となっていますので、ぜひ最後までご一読ください。

IELTSバンドスコア7.0の難度とは?

まずは、IELTSのバンドスコア7.0(オーバーオールスコア)のレベルをイメージするために、他の英語試験のスコアとの比較と、IELTS試験において必要な正解数をご紹介します。

TOEIC/TOEFL/英検と比較

IELTS7.0のスコアを、TOEIC/TOEFL/英検に換算するとおおよそ以下のようになります。

IELTS TOEIC TOEFL 英検
7.0 870-970 95-101 1級

TOEIC/TOEFLにおいては8割5分以上の得点、そして英検については1級レベルと、IELTS7.0のスコア取得のレベルがいかにハイレベルか、想像できたかと思います。

また、IELTSでは、TOEICとは違い記述式の問題も多く出題されるため、記述式の問題にあまり慣れていない方は単純なスコア換算以上に難しさを感じるかもしれません。

また,その他に以下のような場合にバンドスコア7.0を求められています。

  • MBA取得
  • 外務省専門職員の入庁

上記から,IELTSバンドスコア7.0は高い英語力を求められていることとお分かりいただいたかと思います。

各セクションでバンドスコア7.0をとるために必要な正解数

では、実際にIELTS試験において、それぞれのセクションでバンドスコア7.0をとるにはどれくらい正解すればいいのでしょうか。

以下に、それぞれのセクションで必要な正解数と、客観評価において求められる力を記載します。

リーディングで必要な正解数

▼リーディング(アカデミック)

バンドスコア 4.5 5.0 5.5 6.0 6.5 7.0 7.5 8.0 8.5 9.0
素点 13-14 15-18 19-22 23-26 27-29 30-32 33-34 35-36 37-38 39-40

▼リーディング(ジェネラル)

バンドスコア 4.5 5.0 5.5 6.0 6.5 7.0 7.5 8.0 8.5 9.0
素点 19-22 23-26 27-29 30-31 32-33 34-35 36 37-38 39 40

リーディングは、アカデミック・モジュールを受験するか、ジェネラル・トレーニング・モジュールを受験するかで7.0取得のために必要な正解数が異なります。

どちらのモジュールを受験するべきか?は、IELTSのスコア取得の目的によって異なりますので、ご自身の状況や目的に併せて検討する必要があります。

当サイト内の以下の記事で、2つのモジュールの違いや、IELTS受験の基本的な知識についてご紹介しておりますので、ぜひこちらもご一読ください。

これからはじめる! IELTSの問題形式や受験に関する基礎知識 この記事ではこれからIELTSを受験する人に向けて、IELTSの基本的な特徴をご紹介します。 IELTSには2つの種類が...

リスニングで必要な正解数

バンドスコア 4.5 5.0 5.5 6.0 6.5 7.0 7.5 8.0 8.5 9.0
素点 13-15 16-17 18-22 23-25 26-29 30-31 32-34 35-36 37-38 39-40

リスニングでは、7.0取得のために30問から31問の正解数が必要になります。

IELTSのリスニングには記述式の問題も出題されます。

この記述式の問題では、時制ミスやスペリングミスでも不正解となりますので、日ごろの学習から細かなミスに気を付けることが大切です。

ライティングで必要な評価

IELTSのライティングは、あるデータや図表についての描写を求められるタスク1と、エッセイ形式で自分の主張を記載するタスク2の2つで構成されています。

このタスク1・2それぞれに以下のように評価基準が設定されています。

▼ライティング評価基準(タスク1)

課題の達成度 一貫性とまとまり 語彙力 文法知識と正確さ
7.0 ・課題の要件をカバーしている

・(A)主要動向、差異、段階の明確な要旨が記述されている

・(GT)意図が明確に記述されており、統一性のある適切な文調になっている

・重点/要点が明確に記述され、強調できているが、詳述の余地がある

・情報や意見が論理的に整理されており、全体を通じ明確な連続性がある

・適切に様々な接続詞を使用しているが、使用の仕方に過不足がみられる

・十分に幅広い語彙を使用でき、柔軟性や正確さも 認められる

・一般的でない語句を使用でき、表現や組み合わせにも配慮している

・単語の選択・スペルや語形成(またはその両方)に 間違いが散見される

・様々な複雑な構文を使用できる

・間違いの全くない文章を書けることが多い

・文法と句読点をうまく使いこなすが、依然として間 違いが存在する

▼ライティング評価基準(タスク2)

課題の達成度 一貫性とまとまり 語彙力 文法知識と正確さ
7.0 ・課題の全ての部分に取り組んでいる

・回答全体を通じ終始明確な見解を示すことができている

・主旨を示し、詳細と理由を提示できるが、一般化しすぎたり理由

の論旨が明快ではなかったりする(またはその両方である)

・情報や意見を論理的に整理しており、全体を通じ明確な連続性がある

・様々な接続詞を適切に使用しているが、使用の仕方に過不足がみられる

・各段落には明確な中心主題が存在している

・十分な幅の語彙を使用でき、柔軟性や正確さも認められる

・一般的でない語句を使用でき、表現方法や組み 合わせにも配慮している

・単語の選択・スペルや語形成(またはその両方)に間違いが散見される

・様々な複雑な構文を使用できる

・間違いの全くない文章を書けることが多い

・文法と句読点をうまく使いこなすが、エラーは依然として存在する

とはいえ、評価基準だけでは求められる力の具体について,イメージが湧かない方も多いかと思います。

当サイト内の以下の記事で、タスク1・2それぞれのスコア別モデルアンサーをご紹介しています。

問題に対してどういった英文が7.0の解答として挙げられているのか、ぜひ具体例でご確認ください。

IELTSライティングのモデルアンサーを完全公開【使える表現が沢山】私はIELTSでは「Overall 7.0かつ、スピーキング・ライティングでそれぞれ7.0以上」が必要だったのですが、中でもライティング...

スピーキングで必要な評価

スピーキングについて、スコア7.0取得の基準として以下のように設定されています。

流暢さと一貫性 語彙力 文法知識と正確さ 発音
7.0 ・目立った努力を行わずもしくは一貫性を失わずに詳細に話すことができる

・言葉が理由で時折言いよどむことがあり、繰り返しや言い直しがある

・幅広い連結詞や談話標識(文と文との論理的関係を示すことば)を柔軟に使用できる

・様々なテーマを論じる際に柔軟に語彙を使用できる

・一般的でない熟語も使用でき、表現や単語同士の組み合わせにも配慮できるが、不適切な選択をする場合もある

・必要に応じ効果的に言い換えを行える

・ある程度の柔軟性を持って幅広い複雑な構文を使用できる

・間違いの全くない文章を話せることも多いが、文法

エラーは依然として存在する

・バンド6の全てのプラスの特徴と、バンド8のプラスの特徴を部分的に備えている

評価基準だけでは中々求められる力の具体について,イメージが湧かない方も多いかと思いますので,IELTSの公式サイトより,7.0のスピーキングの評価についてまとめた文も掲載いたします。

「7 優秀なユーザー 不正確さや不適切さがみられ、また状況によっては誤解が生ずる可能性もあるが、英語を使いこなす能力を有する。複雑な言葉遣いにも概ね対応でき、詳細な論理を理解できる」

 

また、当サイト内の以下の記事で、IELTSのスピーキング7.0を目指す対策について詳細にお伝えしています。

スピーキングのバンドスコア7.0を目指したい!という方は、ぜひこちらの記事もご一読ください。

ケンブリッジ大生が教えるIELTS対策-スピーキング編- これから紹介する学習法によって、筆者はスピーキング5.5から7.0までスコアを伸ばすことに成功しました。 IELT...

IELTS7.0を目指すために必要な対策とは?

ここまで、IELTS7.0が一体どういったレベルなのか、という点に注目してお伝えしてきました。

ここからは、実際にIELTS7.0を目指すにはどういった対策が必要なのか、という点に注目していきます。

①セクションごとの目標スコアを明確にする

まず、IELTSのオーバーオールスコア7.0というのは、「すべてのセクションのスコアを合計し、平均化したもの」を指します。

そのため、“オーバーオールスコア7.0”といっても、その中身は人によって全く異なっています。

  • リーディング:0 / リスニング:8.0 / ライティング:6.0 / スピーキング:5.0
  • リーディング:5 / リスニング:6.0 / ライティング:6.5 / スピーキング:8.0

上記の2例とも、オーバーオールスコアについては7.0、となるわけです。

このことから、「オーバーオールスコア7.0を目指す」といっても、どういった内訳で7.0を取得していくかについては、個人の得手不得手に応じて戦略を立てる必要があることがお分かりいただけるかと思います。

まずは、自身の現状から「どのセクションでどの程度のスコアをとるか」、について具体的な数字で目標を立てることを優先的に行いましょう。

リーディング・リスニングでハイスコアを取ることが達成への近道

ここでお伝えしたいのは、4技能のうち、リーディング・リスニングでハイスコアを取得することがオーバーオールスコア7.0取得のための近道である、ということです。

まず前提として、オーバーオールスコアを伸ばすためには、4セクションを満遍なく学習することよりも「伸ばしやすいセクションに特化して学習する」ほうが近道となります。

なぜなら、学習時間とスコアは多くの場合指数関数的な関係にあるためです。

そして、4つのセクションの中でも、独学がしやすいリーディング・リスニングにまず注力し、安定して高いスコアを取得できるようになることで、オーバーオールスコア7.0へ近づくことができます。

特に言語学習においては、「読んでわからないものは話せない・聞けない・書けない」ため、リーディングの完成は結果的にほかのすべてのセクションの理解を早めます。

また、リスニング力の強化によって、スピーキングで必要な正しい発音や応対の基礎を築くことも可能です。

ライティング・スピーキングで7.0を取りたい場合こそ,リーディング・リスニングの完成を急ぐ

そうはいっても、「ライティング・スピーキングで7.0のスコアが必要なんです…」という方もいらっしゃるかと思います。

それでも、やはりリーディング・リスニングの完成を急ぐことをおすすめします。

前述の学習効率が理由の1つですが、もう1つ大きな理由があります。

それは、「リーディング・リスニングの完成を早めることで、ライティング・スピーキングの勉強時間を確保できる」からです。

ライティング・スピーキングはリーディング・リスニングと比べても学習に時間がかかります。

特にライティングは、ネイティブや帰国子女が受験してもなかなか思ったようなスコアが取れない…というお声を耳にするセクションです。

評価基準に則った採点でスコアが決まるセクションですので、独学のトレーニングだけではなく、客観的な評価や改善点の指摘・添削といった指導を受けながら積み重ねの学習をしていく必要があります。

そのため、このライティング・スピーキングにかけられる時間を増やすためにも、独学・自己採点が可能なリーディング・リスニングの完成を急ぐことをおすすめします。

②語彙力をアップさせる

どのスコア層においても必ず求められるのが「語彙力」です。

IELTS7.0取得に必要な語彙数はおよそ12000語程度と言われています。

どのセクションにおいても、語彙力は即効性と有効性の高い学習内容であるといえます。

ある程度の英語力がある人ほど、語彙力に対してかける時間が減ってしまう傾向がありますが、IELTS7.0取得にあたっては、語彙力の増強も重要な要素の1つです。

毎日/毎週決まった個数を暗記する、セクションの学習でわからなかった(または、パッと意味が出てこなかった)単語をメモしておき、1日の最後に復習&暗記する、など、語彙力増強に向けた日々のルーティーンを設定することをおすすめします。

語彙力の増強も一朝一夕にはなしえません。

決めた学習内容を「続ける」ことで、語彙力アップを図っていきましょう。

③多読&速読を意識した学習を心がける

IELTS7.0取得あたって、多読と速読は大切なキーワードです。

①でお伝えしたリーディングの力を早々に醸成すること、②でお伝えした語彙力の増強、この2つを同時並行でカバーできるのが多読です。

IELTS7.0取得を目指している方の多くは、基本的な単語帳での学習はある程度身についているため、知らない単語や知らない用法との出会いを積極的に求めることで、語彙力のさらなる向上を狙う必要があります。

また、ライティングやスピーキングで論理的かつ自分の主張を整理して伝えるためにも、多くの英文に触れることはメリットであると言えます。

また、点数を落としたくないセクションであるリーディングにおいて、ハイスコアを獲得するために必要なのが「速読」です。

日ごろから時間を決めての多読をすることで、早く・正確に文章の内容を把握する力を養うことができます。

ひいては、この対策がハイスコア取得につながるのです。

IELTSの対策のための多読ではありますが、素材は必ずしもIELTSのものである必要はありません。

特に海外勤務や留学を目標とする方は、実際に住む国の新聞やニュースなどを通して、多読・速読をしてみるのもよいでしょう。

 

当サイトでは、実際にIELTSの学習ルーティーンをまとめた記事も掲載しております。

「具体的にどういったスケジュールで学習したらいいかわからない…」という方は、ぜひこちらもご一読ください。

【勉強スケジュール!】IELTSのスコアを6.5から7.0に伸ばした2ヶ月間のルーティーン 本記事はIELTS学習の勉強量の目安として、筆者が実際にIELTS対策をしていた時期のスケジュールをご紹介します。 ...

IELTS7.0を目指すなら独学?スクール?

バンドスコア7.0取得には弱点補強&高いレベルの指導が受けられる専門スクールがオススメ

バンドスコア7.0取得には、4つのセクションすべてである程度のスコアアップを図ること、そしてリーディング・リスニングの完成を急ぐべきとお伝えしました。

つまり、確実に点数を取るセクションをきちんと完成させ、醸成に時間のかかるセクションにしっかりと時間をかけることが、IELTS7.0取得への近道であるといえます。

ですが、実際にIELTS対策を素早く&継続してやっていこう!と思っても、なかなかうまくいかない…というお声をよく耳にします。

なぜなら、時間をかけるべきライティングやスピーキングは、独学では「客観的な評価」をしながら学習することができないため、効率化が難しいからです。

このことから、IELTS7.0取得のために、専門スクールでの受講をおすすめします。

ですが、IELTSに特化したスクールというのは、あまり多くありません。

中には、TOEICや英検を教える傍らで、IELTSを教えているといったスクールもあります。

そんな中で、私がおすすめするスクールは「Plus One Point」

通常、IELTSやTOEICに特化したスクールというのは、会費が月に数十万円掛かりますが、Plus one pointでは、月に約65,000円からスタート出来ます。

また、他のスクールより料金が割安なのにも関わらず、講師全員がIELTSのハイスコア持ち。

IELTSに特化したスクールなので、ノウハウもバッチリです。

TOEICや英検のノウハウは調べれば無数に出てきますが、IELTSの場合、多くは出てきません。

なので、正しいノウハウを手に入れるためにも、専門のスクールに通うことを視野に入れておいた方が良いのかもしれませんね。

今なら無料学習相談も受けられるので、ぜひ活用してみてください。

まとめ

いかがでしたか。

IELTS7.0が一体どのくらいのレベルなのかから、実際に取得するために行うべき学習の具体についてまでお伝えしました。

オーバーオール7.0を満たすためには、自身の得手不得手を加味し、各セクションでどの程度のスコアを取得していくか、そしてどこに時間をかけて学習をしていくか、と戦略を立てることが大切です。

当サイトでは、他にもIELTSの勉強法についての記事を多く掲載しています。以下に、当サイト内でご紹介しているIELTSの勉強法をまとめたページを記載しますので、ぜひこちらもご一読ください。

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